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ムシカWeb通信


■ 2015/01/02 祝・2015年! (FBより)

 ミネアポリスの年明けを寿ぎみなさまに心より新年のご挨拶を!

2015 年1月1日零時26分、大人たちはシャンパンでHappy New Year!

数時間前、私は日本式の煮物を作ることとなり、いつものように一種類ずつ煮始めました。里芋、鶏、人参、牛蒡と進み、椎茸の番になると茜が「いい匂い」といって側に寄ってきました。その時輝は「変な臭い!好きじゃない!」といってキッチンには降りてきません。遺伝子の進行方向はこれからも興味深々です。

 元旦の朝:

 食卓にはそれぞれの前にぶり雑煮のお椀と、お煮〆め、なますなどを盛った一皿が置かれ、そのほかブルーベリーとコーヒーが載っていて、とても全景は写真になりません。

 酒、味醂、塩、コブ出汁で煮た里芋を口に入れ、“Wonderful !” と言ってすぐにコーヒーを飲んだキース、栗きんとんを生まれて初めて眼にした茜は、慎重に何度も匂いを嗅ぎ、ついにまなじりを決し、ほんの少し嘗め、そのあとはパクリ、パクリとご満悦。誰の説得にも耳を貸さず遂にお皿には手を付けなかった輝は、お雑煮の中にかすかに浮いていたほうれん草のみを美味しそうに食べていました。

 上機嫌だったのは桃子です。彼女は大晦日に大枚をはたいて “HAMACHI:Sushi-Grade Fish from JAPAN” を手に入れ、昨日のうちに少々をお刺身にしてほとんど踊りながら味わい、一晩塩にまぶして、今朝はブリ雑煮ならぬハマチ雑煮となった出世魚に目を細めて感激でした。「お母さん、食べないの?」と訊かれ「私、本当は日本食、苦手。」・・身も蓋もないことを言ってしまいました。ごめんなさい! 皆の様子を観ていたら胸が一杯になってしまったのです。


■ 2015/01/03 <淡野太郎バリトンリサイタル>〜オルガン伴奏によるシューベルト《冬の旅》

 2015年幕開け:1月9日(金)武蔵野市民文化会館小ホールにおきまして、<淡野太郎バリトンリサイタル>〜オルガン伴奏によるシューベルト《冬の旅》が開催されます。

クラシック・ニュース様よりのインタビュー動画がYoutubeにアップされておりますので、是非ご覧ください。当サイトTopPageからもお入りになれます。もしよろしければご家族やご友人等、広くお知らせいただければ幸いです。

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■ 2015/01/11 《冬の旅》FBより

  2015年 Musica poetica は 1月9日、淡野太郎バリトン・リサイタル〜パイプ・オルガン伴奏による《冬の旅》〜で幕を開けました。オルガンの椎名雄一郎さん始め、実際に関わって下さったスタッフの方々、惜しみない応援、お支えを下さった皆様、そして当日ご鑑賞下さいました全てのお客様に深く御礼申し上げます。

 歌い手が高所から飛び降りてひっくり返り、そのあとうんうんと唸りながら悪態をつき、その後ステージの真ん中で横たわったままピアニシモで歌い出すという場面をステリハ、ゲネプロ、本番と3度観たのですが、その度にもう立ち上がれないのでは、首の骨を折ったのでは、とそれは心配しました。また他にも気を揉む事多々あり、大袈裟でなく生きた心地がしませんでしたが、とにかく無事終了致しました。

 いつものように大野 幸さんが、このなかなか一口では伝えきれない舞台の模様を簡にして要を得た筆致でさっぱりと纏めて下さいました。感謝してシェアさせて戴きます。ありがとうございました。http://kooono.com/サイト/days/エントリー/2015/1/9_冬の旅.html


■ 2015/01/16 「シューベルトの夕べ」FBより

 来週の月曜日シュッツ合唱団がシューベルトの合唱名曲を歌うので、練習を見に行きました。美しいシューベルトの和声を聴きながら私は、シュッツ、バッハからシューベルトへの歴史の流れの中で、17世紀の人々が「主」「神」に対して持っていた信頼、畏敬、愛といった心のエネルギーが、シューベルトの時代にはここまで減衰したのだと感じ、ショックを受けました。この音楽を聴いても人々の生活は昨日と同じように変わりなく維持されるでしょう。シュッツの音楽を聴くと、明日からの生活を変えねば生きている価値がない、と感じることがあります。それ故、シュッツのCDを聴くには覚悟が要る、と仰った方もおいででした。彼が人間の書いた詩に作曲したものの卓越性は今更言うまでもないこと、ここまでに述べたことはシューベルトの宗教作品に対して感じたことです。

 なんらかの問題を曲に感じた場合、それを乗り越え、原曲のメッセージ以上のものを伝えることが出来るのは演奏者です。特に現代の聴き手が無意識に切望している「なにか」が演奏によって満たされるとすれば、その場はかけがえのないものとなり、演奏者の存在理由も明白になるはずです。快演を祈りつつ。 1/19(月)18:30開演 東京文化会館小 Neue Klänge第5回演奏会「シューベルトの夕べ」歌曲&合唱  3,500円 


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