■ 2017/03/24 ブロッケス受難曲
1月中旬に骨折し、しばらく鬱々としておりまして、すっかりご無沙汰してしまいました。お許しください。
さて来る4/1にはヘンデルの《ブロッケス受難曲》を公演の運びとなりました。当サイトのTopPageでもご紹介して居りますが、ジャパン・タイムスのサイトでも告知が掲載されておりますので、どうぞご覧下さい。皆様のご来会をお待ち申し上げております。
http://www.japantimes.co.jp/events/2017/03/24/music-guide/classical-music-guide/handels-brockes-passion/#.WNSxp4VOLIV
■ 2017/03/28 オルガン会議2017 FBより
3月25日(土)ICU礼拝堂で午後5時から始まったオルガン会議2017のコンサート、J.S.バッハ《ライプツィヒ・コラール》は素晴らしい時でした。事前のコラール唱の講習では、A,E,I,O,Uの母音がそれぞれどのようなエネルギーを持ち、どのような方向に進もうとしているか、ということに重点を置き、一つひとつの単語を丁寧に歌うことに集中しました。こうして言葉が踊り出すと音楽に立体感が生まれ、不思議な奥行きを感じさせるユニゾンとなります。プロ、アマを問わず普段からオルガンに親しんでおられる方々は30分の練習で要点を理解され、素朴乍ら真の生命力を感じさせる声となりました。オルガンの音に溶け込んだ百数十名のユニゾン、それに続くオルガン・コラールは単にバッハとか、ドイツの伝統だとかではなく、人類そのものの宝だと思いました。魅力的なコラール前奏曲を弾いて下さった富田一樹さんに感謝! そしてオルガン・コラールのソロをなさった今井奈緒子さんは一つひとつの曲に対するアプローチが適確で狂いなく、堂々とした演奏で、大バッハから直々に学んだオルガニストのようでした。最初の音が鳴る寸前、今井さんの手はヒラッと鍵盤の上で舞い、最後の音が終った時には足が足鍵盤の上でフッと宙に浮くのです。この音のない瞬間の美しかったこと! 私は礼拝堂の下手の長老席のようなところに座っておりましたので、今井さんの一挙手一投足をもれなく観ることが出来たのです。これは実に有り難くも得難い体験でした。会議の実行委員長、岩崎真美子さんを始め、お世話下さいました皆様に心から御礼申し上げ、日本オルガン研究会がさらに善き歩みを続けられますよう、お祈り申し上げます。