■ 2013/01/31 プログラム散策
皆様
Toppageでお知らせしていますように、来る2月4日、歌曲の夕べを開催致します。お寒い折ですが、ご参会戴ければうれしく存じます。プログラムについて若干書きましたので、掲載させて戴きます。
当日のプログラムは、外側から眺めれば「星よ、菫よ」に尽きるのですが、内側には、駆け抜けた人生の一場面、一場面を振り返り、紡ぎ合わせて自分自身の心の軌跡を辿れたらという願いが込められています。
モーツアルト《すみれ》 詩:ゲーテ
すみれを踏みつけ息の根を止めた羊飼いの娘は、生き物を傷つけながら、その相手の存在すら認識していません。この無意識の残酷性はひょっとしてあらゆる少女の心に潜んでいるのではないか、とずっと思ってきました。押しつぶされてもなお「幸せ・・」といったすみれに私自身を重ねることはまず不可能ですが、私自身が羊飼いの娘であったことは容易に想像出来ます。
モーツアルトはゲーテのこの詩を全く偶然に、詩人への畏敬などそっちのけで作曲し、この音楽によって実にゲーテを圧倒している、とは音楽学者アルフレード・アインシュタインの言葉です。