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ムシカWeb通信


■ 2014/12/13 待降節の音楽会・・FBより

 皆様へ

 明日12/14日午後6時、五反田のドイツ語福音教会(クロイツ・キルヒェ)で以下のようなコンサートがございます。後半の《Kleine Adventsmusik》というフーゴー・ディストラーの曲は中世と現代のスタイルが渾然一体となった音楽で、それはあたかも2000年前の馬槽の光がまさに今、眼の前で輝いているかのような、不思議な世界を現出します。珍しい曲ですのでこの機会に是非!

また曲間のドイツ語(日本語訳はプログラムにて)による聖書朗読はこの教会のZieme-Diedrich 牧師です。ご来会をお待ちしています!

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 エクメーニッシェ・カントライ 東京/横浜

 待降節の音楽会2014

 12月14日[日] 午後6時 [クロイツ教会・五反田]

 www.kreuzkirche-tokyo.jp

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 H・シュッツ (1585-1672) ☆それ程に神はこの世を愛された Chor a-cappella

 ボヘミヤ民謡 (ドイツ語歌詞/曲:C.リーデル) ☆天使と羊飼 Chor a-cappella 

 J・ワルター (1496-1570) ☆ヨセフよ、わたしの愛するヨセフよ Chor a-cappella

 J・S・バッハ (1685~1750) ☆心よ、しまうがよい、この奇蹟を A-Solo/Vn/Vc/Org

 J・S・バッハ☆わたしはひたすらにあなたを保ち Chor a-cappella

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 H・ディストラー☆クライネ・アドヴェンツムジーク

 〜小さな待降節の音楽〜

 リコーダー、ヴァイオリン、オーボエ、室内合唱、チェロ、ピアノ, 語り手

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                  リコーダー:淡野太郎

                  ヴァイオリン:二宮昌世

                  オーボエ:後藤望実

                  チェロ:河原絢子

                  オルガン/ピアノ:石原輝子

語り手:ガブリエレ・ツィーメ・ディートリヒ(ドイツ語福音教会牧師)

合唱:ドイツ語福音教会 エクメーニッシェ・カントライ 東京/横浜

指揮/アルト:淡野弓子

★☆★入場無料・献金歓迎★☆★


■ 2014/12/21 「足元に注意せよ」FBより

 ちょっと話題が変わりますが・・・恩師S先生の愛娘Eさん、我が道を行く人ですが、我が道ほど危なっかしいものはなく、我が道60年の自分のことはさておき、ハラハラ、ドキドキの連続でした。たった今来たメール:「『足元に注意せよ』との父の言葉が聞こえます。今は食事、労働など基本をしっかり地道に固めて行く感じです。E.」私にとってはまたとないクリスマス・メッセージでした。旅立たれたS先生、肝腎な時にはしっかりこの世に来られるのですね。嬉しくホッとしたので皆様へ・・・


■ 2014/12/26 White Dinner:FBより

 15時間遅れで東京を追いかけるミネアポリスからクリスマスのご挨拶を!

 12/24、桃子の夫キースの家族に招かれクリスマス・ディナーでした。キースの2年前に亡くなられた父上はフィンランド、母上はスウエーデン系で、ミネアポリスでもスカンディナヴィアの伝統の中で暮らしておいでです。

 メニューのメインは lutefisk という不思議な食物。元はヴァイキングが保存食としたものらしいのですが、タラのような魚を干し、それをラーメンにつかうかん水のような水溶液に浸けて保存し、それを取り出し温めて食卓へ。お皿に載って出てきた姿はぐにゃぐにゃした透明なゼリー状のものでとても魚には見えません。これにホワイトソースをかけ、マッシュポテトと一緒に口へ。lutefisk 自体に味は無いので食感のみを味わいます。それにスウェーデンのホワイトソーセージ、インゲン豆、ケールの油炒め、リンゴ、バナナ、パイナップル(本当は緑の葡萄)、胡桃をホイップクリームで和えたフルーツサラダでした。

 もうお気付きでしょうが、この料理の基調色は「白」、本当は緑野菜も付けないそうです。実は2012年の1月にこのディッシュを初めて体験し、その時は単に淡白、上品という感想を持ちましたが、今年はなにかこの色彩の制限されたメニューが気になり食事の間中ずっと考えていました。そして全くの独断ではありますが、自分なりの解釈である結論に達しましたのでそれをお話したいと思います。

 White Dinner:仏教の精進料理のように食物を制限し、色にうるさそうなお皿はなにか非常に宗教的な感じがします。でもなんといっても不思議なのは魚の形をしていない「魚」です。どうやって作ったものなのかいろいろ訊くと、白樺の灰を混ぜた液体に浸ける、とか藁で云々とかの言葉が飛び交い、ますます首を傾げていたのですが、突然「アッ、馬槽、墓」と閃いたのです。灰とともに眠っていた魚はクリスマスに白く透明なものとして人々の食卓に。ア、ア、ア、透明なゼリーは嬰児イエス、復活のキリスト!マッシュポテトは子羊!フルーツサラダの林檎の皮はポタポタと落ちるイエスの血!(黄色っぽい林檎を刻んでいた桃子に母上は「the apples should be Red Delicious」と注意された)白に深紅、受難の子羊!Agnus Dei !(クリスマスに「受難」を憶うのはバッハのクリスマス・オラトリオに早々と出現する「mi-la-sol-fa-mi-re--mi」のコラールで学習済み)とするとこのホワイトディナーは「イエスさま、ご誕生、ご受難、ご復活」では?

 「桃ちゃん! 魚はイエスのシンボルじゃないの!」私は大声で叫んでいました。頭の中が真っ白に、とは良く言われますが、「魚=キリスト」が降ってきた時には私も全身真っ白になったような衝撃! 食事は終わりかけていて、皆席を立っていったのですが、私は暫く茫然としていました。こんなクリスマスプレゼントは生まれて初めてでした。あとで桃子が検索してくれたデータの中に「White dinner represents the pureness of baby Jesus!! 」という一文があり、私の妄想も全くの出鱈目ではないとやや安心した次第。皆様、ご清読ありがとうございました。


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