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ムシカWeb通信


■ 2011/08/08 その後のいろいろ

 7/23の予告以来ずっとご無沙汰でした。いろいろございました。

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■ 2011/08/20 ニケ・ワグナー、そしてサマーコンサート

 8/7(日)TVでワイマールが写り、キリリとした老夫人が、ヨーロッパのある階級にしか遺っていないような声で中村雅俊の質問に答えていた。一種の嗄れ声ではあるが、明晰な発音と迷いのない構文で、その内容はきのうや今日思いついたものではない、いや、彼女の信念だけではない、何代にも亘る先祖が言わせているような趣きで、思わず引き込まれ、目が離せなくなった。

 彼女は作曲家リストについて語っていた。「彼は彼の生きた時代よりずっと先を見ていました。未来への扉を開けた人です。彼は本当は司祭になりたかったのです。彼は自分の宗教的な考えを音楽で現したのです。」細身の顔、遠くを見るような眼差し、パラリと左右に分かれたブロンドの髪、真っ直ぐな長い首、彼女はリストの玄孫であった。

 リストの玄孫ということはワグナーの曾孫であるが、彼女はどこからみてもリストの女性版といった面差しで、人からもそう言われると言っていた。

 

 彼女のリスト観に共感し、Net で調べてみると、ドイツの週刊誌「シュピーゲル」に同誌編集者 Joachim Kronsbein が Nike Wagner にインタビューした記事が見つかった。このクロンスバインという人は、なかなか鋭い。最初の質問はこうだ。

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■ 2011/08/25 夏の祈り

 3.11の翌日の土曜日、Soli Deo Gloria<讃美と祈りの夕べ>が行われるはずだったが、さすがにこの日は中止せざるを得なかった。しかし7日後の3/19(土)には奇跡的に同じプログラムでSDGを開催することが出来た。そこで歌ったシュッツの<連祷>が8/21(日)のサマーコンサート『夏の祈り』でも取り上げられた。

 いや、反省また反省。こういう歌は何が起こっても最低1日1回は歌うべし、だ。少なくとも演奏会のためにさらう曲ではない。いやさらわなければ絶対に歌えないのだが、さらってもさらっても出来上がる、ということのない音楽。歌うたびになにかが落ちて行くはずだ。必要でないものは要らないのだ。しかしあまりの長さ、先唱者のみとはいえあまりの言葉の多さに、どうしても「いざ突撃!」という姿勢になってしまい、書かれている以上のことを表現してしまう。3/19からずっと歌い続け、祈り続けるべきだった。まさか夏にも歌うとは思わなかったので、楽譜すら見えなくなっていた。こういうところが全くなってない。

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