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ムシカWeb通信


■ 2016/10/09 こういう幸福感は初めてでした。FBより

 なんとも上品な美しい老婦人がバスに。大正浪漫時代のハーフ系とでも言おうか、近頃の顔ではない。いきなり小説の世界に引き込まれたような、くらくらとしたその次の瞬間、なんと、同じ顔の老婦人がその後に続いた。夢かと思った。お二人とも後ろの席へ。私は振り返りたくてうずうずしたが、余りに失礼と思いじっと我慢の子。下車駅が近付いたので立ち上がり、ドアに向かって歩く。その時、お二人は首をしゃんと立てお人形のように前後に並んで掛けておられた。ミルク色の絹のブラウスに黒のレース編みのカーディガン、カールした銀髪、どこからどこまで同じだった。私はただただ幸福な気持ちでちょっと頭を下げ、バスを降りた。[10月7日 AM 9:45ごろのこと]


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