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ムシカWeb通信


■ 2009/05/08 「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」

 2歳半の茜は日本人には日本語、自分の父親(アメリカ人)には英語で話します。独り言は英語です。彼女が喋った日本語の単語で可笑しかったのは「ごみ収集車」と「コンクリートミキサー車」でした。教科書風の絵本で覚えたらしいのですが、「コンクリート」も「ミキサー」もはっきりとしたカタカナの発音でした。

 外国語をカタカナ表記出来る日本語は優れていると思います。が、どう表記するかでは議論が絶えません。ごく最近、「ガニメード」か「ガニメート」かで忙しいさなか、大分の時間を取られました。

 シューベルトがゲーテの詩に付けたリート(昔はリード)の訳詞を配るに当たり、私は「ガニメード」と信じて疑わなかったのでしたが、息子の太郎は「ガニメート」と書いて来たのです。どうも「リード」が「リート」になった時点で、「ガニメード」は「ガニメート」になったのかも知れません。しばらく喧々諤々とやっていたのでしたが、終わりは実にあっけないものでした。太郎が、現今の多数派を知るにはネットで検索と言ったので、「ゲーテの詩 ガニメード」と入れると136件、「ゲーテの詩 ガニメート」341件で「ト」の勝ち。因に「Ganymed」は248000件でした。

 ドイツ語の語尾の—er もやっかいですね。かのルターはルター派、ルター神学などと、ルーテル学院、ルーテル神学校などは意識的に使い分けられています。「ルーテル学院大学ルター研究所」という研究機関の名前を見れば明らかでしょう。

 最後に一つだけ。「Happy」を茜の言う通りに書くと「ヒャッピィ」となるんですが、この表記に納得する人はいないでしょうね。


■ 2009/05/30 バッハ・カンタータ183&128

 長らくのご無沙汰お許し下さい。今夕6時より上荻の本郷教会(東京都杉並区上荻4-24-5)においてSoli Deo Gloria<賛美と祈りの夕べ>vol.251 が開かれます。バッハの意気軒昂な時代、1725年のカンタータ2曲が演奏されます。たった今、解説が出来上がりましたので、一足早く皆様にお届け致します。非常にユニークな楽器編成や左手を全く使わないナチュラル・トランペットもお聴き戴けます。演奏者はスケジュール欄に。是非お出掛け下さい。                                                                       

バッハのカンタータの伝えるもの

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