2017年9月10日、ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京はルター宗教改革500年を記念してハイドンの《天地創造》を歌う、というコンサート http://oratorium.info/ に参加します。なんと演奏者800人、聴き手6000人とのことです。ドイツ・ブラウンシュヴァイクの教会合唱団のメンバーに加え、イギリス、インド、ナンビア、チェコ、そして日本の、志を同じくする合唱団が集うとのことで、私たちの期待も日に日に高まっています。
9月11日にはベルリンで、13日にはエアフルトで歌います。このベルリンとエアフルトのプログラムはシュッツほかヨーロッパの音楽に加えて我らが武久源造作曲《万葉集よりの6つの歌》で構成されていて、これは恐らくドイツの皆々さまに喜んで戴けるのでは、と練習も興奮の度を増しています。
万葉の時代、人々の心が現今とは比べものならぬほど広く大らかで、核心をついた表現とその言葉の力はまことに驚くべきものがありまが、武久源造はこの詩人たちのエネルギーに西洋中世のオルガヌム、ポリフォニーの技をぶつけ、そこへ日本の民謡をからめて豪壮にして繊細な世界を表出することに成功しています。この《万葉集》はドイツでの欧州初演に先立って来たる8月20日(日)午後5時、本郷教会サマーコンサートにおいて、作曲者のオルガンとともに初演されますので、どうかお聴き逃しのないよう、心よりお奨め申し上げる次第です。 プログラム詳細は後便にて。