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ムシカWeb通信


■ 2012/06/15 楽しかった50日

 昨日(6/14)ミネアポリスから帰国しました。今回は50日ほどの滞在でしたが、多くの方々にお会いし、興味深いお話を伺うことが出来ました。また家では、茜と輝の日々の成長を実感し、時に我が身の老いも思い知らされながらも、全体としては非常にリフレッシュしたと思います。

 子供たちがバイリンガルになって行く経過を観察出来たのは大きな収穫でした。家では桃子の夫のキースが英語のみ、桃子が英語と日本語のバイリンガル、茜しかり、ですが、輝は英・日とも毎日数単語ずつ増えている最中です。

 キースと2人の子供の会話は英語のみ、桃子と2人の子供は2カ国語チャンポンで、特に桃子は子供を叱る時は英語です。英語の方が、必要なことを早く言えるとのことです。

 私はこの家ではしっかりした日本語を喋る責任があるのですが、どうも単語や言い回しが古いらしく、‘ご不浄’、などと言って桃子に「まだその言葉使ってるの」と笑われてしまいました。

 茜が私から覚えた日本語は ‘お台所’、‘屑’など、そして時々「ちょっと失礼して・・」などと言うのですが・・? また、日本語を喋っている時に混ざり込んでくる英単語はカタカナ英語を使っているので、びっくりしました。日本語で言うときと英語でいう時の発音の違いは、すでに1年ほど前に理解したとのこと。

 輝は、私が歌の練習をしているとピアノの椅子によじ上り、耳もとで “too loud, too loud” と囁きます。それでも続けていると、大きな声で「お歌、歌っちゃ駄目よ」と日本語。また食事中は「もっと、もっと!」「もっと欲しい!」と日本語で叫び、満腹すると “No more food.” と。

 茜5歳8ヶ月、輝2歳10ヶ月です。茜は9月からセント・ポールにある‘French Immersion School’というフランス語で授業をする公立のキンダーガーデンに入ることが決まり、第3の言語環境にすっぽりと浸されることになります。興味深々ですね。

コメント(1) [コメントを投稿する]
_ 松浦のぶこ 2012年07月12日 00:39

淡野さま<br>私たち世代の使っている正調日本語を次世代に伝える義務があると思っています。「してもらう」ではなく、「していただく」、「演奏される」でなく「演奏なさる」。湯殿、お寝間、おみおつけ、香の物などなど。「頑固」と「それが」のgaの使い分け。それにしても大政奉還で江戸を首都とし、関東語を標準語にしたため、日本語が汚くなったのが、残念です・・娘さん一家を通してフレッシュな異文化体験ができてすばらしいですね。


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