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ムシカWeb通信


■ 2010/04/27 ミネアポリス日本語補習校

 4/3(土)から茜もこの補習校幼稚部ほし組の生徒になりました。週1回土曜日のみの学校ですが、3歳から18歳〜〜の生徒が通っています。始業式の日に理事長の石田卓三氏よりこの補習校についての行き届いた説明がありました。「この学校は『日本人補習校』ではなく『日本語補習校』と呼びます。」との言葉にハッとしました。

 ここでは、アメリカで日常生活を送る子供たちが日本へ帰った時、日本語に不自由しないように、すべて日本語で話し日本語で授業を受けます。生徒は三年保育の幼稚部から高校三年生までで、日本人の家庭の子供が30パーセント、残りの70パーセントは両親のどちらかが外国人で、それも色々な国の人がいます。また血縁に日本人がいなくても、日本語を学びたい人は入学出来るそうです。

 週一回土曜日の8時40分から正午過ぎ迄、子供達は皆非常に元気で楽しそうです。授業中カフェテリアでは父兄がパソコンを開いたり、コーヒーを飲んだりし乍ら、こちらも開放的な雰囲気で話がはずんでいます。父兄といっても70パーセントが外国人ですので、興味深い光景です。私はリオとワシントンDCで日本語補習校を体験しましたが、そのどちらとも異なるものでした。

 このように海外で育ち、アメリカの学校教育を週5日、日本語補習校の授業を週1回受けている子供たちの意識とはどのようなものなのでしょうか。

 4/10の朝礼では高1〜高3の生徒が今年の抱負を発表しました。眼鏡をかけた男の子が「僕はとにかく生きてればいいや、と思っていましたが、今年は少しは笑うようにしたいと思います」と言ったのが拍手喝采でした。この年頃の男の子の本音なのかも知れません。

 高3の女子生徒は、日本語の本を辞書を片手に読んでいるが、これがすらすら読めるようになりたい、二つの言語をマスターすることは大変ではあるが、二つ知っていることによって、第三、第四の言語への興味も湧くのではないか、と語り、また別の女子は、これまで日本人として生きるべきなのか、アメリカ人として生きるべきなのか迷っていたが、両方を生きるという環境に恵まれたのだから、両方を生きよう、と決心した。しかしそれには普通の二倍の努力が必要であることにも気付いた。努力します、と頼もしいかぎりでした。さまざまな国の父兄同士の交流といい、このような生徒たちの考えといい、新しい日本の未来を想像させるものでした。日本もどんどん変って行くでしょう。

 第24回国民文化祭短歌大会 入選

 小4 中村友希乃

 「ミネソタの 春は茶色ね ニッポンの さくらを見たいな 一度でいいから」

 

 今、4/26 午後2時40分、ミネアポリス国際空港です。これから日本へ向け出発します。

コメント(1) [コメントを投稿する]
_ momo 2010年07月06日 16:18

毎週この朝礼発表では驚かされます!<br>子供たちの頑張る様子がすごく伝わってきて、感動します。<br>茜も楽しく通っていますし、他の父兄たちとの交流もいい雰囲気で、良かったです。


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