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ムシカWeb通信


■ 2010/01/12 頌春 2010

 遂に年が明け2010年寅年ということに。私、年女、いや年媼でございます。年末年始は「編み物」にはまり現在セーター1枚半。薬局に血圧の薬を取りに行きまして、ちょっと混んでいたものですから隅の椅子を拝借し座り込んで編んでいますと、「まあ、いい色ですね。編み物、お好きなんですか?」と薬剤師さん。「ええ、頭にいいんです。」「そうですね、数も数えますしね。」「・・・・・・・・」私、頭を空にするために編んでいるんですけど。まっ、いいか、数も数えられなくなってはマジで指揮者も引退、せっせと数えましょう。

 「編み物」をしていない時はウクライナの作家クルコフの『ペンギンの憂鬱』を。ペンギンと一人一羽暮らしだったいまいちの作家が奇妙な事件に巻き込まれて行く話です。筋も展開も意表を突くもので、結構深刻なのですが、「ミーシャ」(ペンギンの名前)が可愛くて、主人公である「ヴィクトル」の動静よりこのミーシャに会いたくて、こちらも寸暇を惜しんで読みました。

 1/6シュッツ合唱団、1/7メンデルスゾーン・コーアそれぞれ練習始め。3/20の<マタイ>の準備が始まりました。先ずはコラールから。「O Haupt voll Blut und Wunden 血潮したたる御頭」の旋律が全曲を通じて6回出てくるのですが、選ばれた詩節がそれぞれ的確で場面と見事に一致しています。6曲のうち5曲が異なる和声で書かれており、これがまたテキストの一語一語にぴったりの響きでなんとも心憎いのです。音楽の充実度もさることながら、バッハ作品の謎解きはこの世の愉しみ五指に入るのでは・・・。

コメント(2) [コメントを投稿する]
_ Eli 2010年01月12日 05:58

先生、先生あてにメールを出すとなぜかメールが送信できず、戻ってきてしまう現象が起きていますが、わたしだけでしょうか。何かセキュリティのソフトを入れられましたか?

_ Y .TANNO 2010年01月12日 10:48

Eliさんへ<br>そんなことが起こっているとは知りませんでした。申し訳有りません。調査して貰います。因に今戴いたメールは届いたわけですが、「時々は着く」ということなのでしょうか。いずれにしろ理由が分かりましたらお伝え致します。


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