9/9に帰国したものの、毎日あれやこれやでついに<パウロ>公演前日となりました。
「メンデルスゾーンとバッハの<マタイ受難曲>復活演奏」という原稿を書いたこと、「<エリヤ>の修辞学的考察」という講演をしたこと、などメンデルスゾーン・イヤーとあってやや忙しい日々のなか、明日のプログラムの解説、訳詞を書いていました。整体の阿部先生には「これ以上働いたら死ぬぞ」と脅かされ「メンデルスゾーンより自分を大切に」と諭され乍らも昨日やっと解説その他出来上がり、プログラム24ページの版下を作って印刷所へ。
メンデルスゾーンについて知れば知るほど、随分長いあいだ誤解されてきた人なのだということが分かりました。
今回はソリスト、合唱、オーケストラの人たちが皆メンデルスゾーンと<パウロ>に驚き感動しています。パウロのテキストの中にそれは大きなメッセージが潜んでおり、それがメンデルスゾーンの組み立てた音となって、見えることも見えないことも実に強く深くまた明解に伝わって来ます。パウロは「たとえ捕縛、死が待っていようとも、わたしはエルサレムへ行く」といって皆に別れを告げます。そのパウロの傍らに立たれた主イエスのカヴァティーナ! 想像を絶する美しさです。明日 10/2 金 午後6時30分 東京カテドラル聖マリア大聖堂にて。当日券有ります。ちょっとでも「これはひょっとして?」と思われたら是非お出かけ下さい。