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ムシカWeb通信


■ 2007/01/17 クリスマス市

  礼拝が終り、午後2時に再び聖母教会の前に集まることを約束して自由散策。

クロイツ教会へ向かう道はクリスマス市! 蝋燭、ぬいぐるみ、エルツ山岳地方の世界的に有名な木製のお人形などなど、わくわく、いそいそ、キャー!

加えてソーセージ、キノコやジャガイモも炒め物、暖かくて甘いグリューヴァインなどなどなど!!!  三三五五連れ立って歩くというよりはあっちへふらふら、こっちへよろよろ(なにしろ人が多くて)・・・。U君とはぐれたらいけない、と三歩行っては振り返りU君を探す私でしたが、常にそばには冷静なOn君がしっかりとカメラを抱えて・・。見守られていたのは私の方ですね、きっと。Y君はなにか特別の蝋燭を見つけるべく長身をゆらーり、くらり・・。それにしても彼はなにゆえにあんなに背が伸びたのでしょう? 小学校4年生でシュッツ少年合唱団に入ってきたY君、当時はちっちゃくてドイツ語のひげ文字にも動揺せず、教えたことはすぐに覚え、完璧なボーイソプラノでシュッツを歌っていましたっけ。おお、すでにクロイツ教会は目の前です。

 一昨年はこの教会でコンサートでした。いつ来ても、ここではざわざわと霊たちが喋っているような気がして、個人的にはちと苦手なのですが、思い起こせば 3、4回歌わせて戴いたある意味では縁の深い教会です。なんといっても聖十字架合唱団がシュッツ、バッハを歌い続けており、どどんとした感じの長円形の内壁も、どんな片隅の石もそれらの響きをすべて記憶に留めているはずです。

 教会に入ってすぐ右側の一角にギャラリーのような空間があり、そこに来た時私は「ゆり子さんがここでカリグラフィーの展覧会をしたのよ」と説明しますと「ゆり子さんはそこにいましたよ」との返事。「エ、エッ、嘘でしょう」というか言わぬうちにゆり子さんが「こんにちは」と現れたではありませんか。(ね、やっぱりちょっと妙な教会でしょう?)彼女はどこにいても、そう、中野でも上荻でもドレスデンでも「そこにいるのが当然」といったただずまい、今回も私たちとは別ルートで風のごとくドイツに来ていたのでしょう。ほんとうは彼女、鳥なのかも。

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