Soli Deo Gloria<賛美と祈りの夕べ> Vol.275
〜廣田登牧師フェアウェル〜
日本キリスト教団 本郷教会礼拝堂(杉並区上荻4-24-5)
http://www.musicapoetica.jp/hongou.php
入場無料
聖書朗読:廣田登 本郷教会 前牧師
<マタイ受難曲> BWV244 より
第59〜65、67、68曲
福音史家 星野正人
イエス 淡野太郎
ソプラノ 今村ゆかり
アルト 淡野弓子/羽鳥典子
テノール 依田卓
バス 淡野太郎/細川裕介
<ミサ曲 ロ短調> BWV232 より
「十字架につけられ」
「三日目によみがえり」
「サンクトゥス(聖なるかな)」
「アニュス・デイ(神の子羊)」
「ドーナ・ノービス・パーチェム(我らに平安を与えたまえ)」
アルト 永島陽子
「宗教合唱曲集」より
第12番 <それほどまでに神は世を愛された> SWV380
器楽:ユビキタス・バッハ
トランペット 上倉武/河原哲平/中村孝志
ティンパニ 鈴木力
フルート 市岡正適/小俣達男
オーボエ/コーラングレ 後藤望実/宮本忠昌
オーボエ 大木務
ヴァイオリン1 二宮昌世/山口眞理子/若尾紀子
ヴァイオリン2 小穴晶子/大野幸/鈴木崇大
ヴィオラ 谷口勤/高島麻子
チェロ 江浦仁美/大軒由敬/山下直也
ファゴット 森本敏嗣
コントラバス 松永秀幸
オルガン 石原輝子
合唱:ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京 & メンデルスゾーン・コーア
S 今村ゆかり/大石すみ子/神山直子/古武沙織/阪本恭子/櫻井尚子/柴田圭子/武井紀子/巽瑞子/玉井千恵/殿広まゆみ/西川真理子/細川好子/山田みどり/山田由紀子/大和美信
A 秋山百合子/石塚瑠美子/大島さち子/影山照子/串田委子/栗川三千子/小西久美子/佐藤道子/高梨愛子/田畑玲子/淡野弓子/戸井恵子/永島陽子/中村光子/羽鳥典子/松井美奈子
T 大森雄治/甲斐高志/藤本桂太/星野正人/依田卓
B 石塚正/五月女温/阪本一郎/中村誠一/細川裕介/松尾光
指揮 淡野太郎
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この度、70歳を機に引退することとなり、3月いっぱいまでで本郷教会の主任担当教師を辞職されることとなった。
SDGの歴史は廣田牧師抜きには成り立たないものであることは、一度でも聴きに来た人なら誰でも理解することだろう。
廣田牧師の聖書朗読があってこそ、「讃美と祈りの夕べ」という副題が生きたものとなっていた。
初期の異様なハイペース開催にも、よっほどの事情がない限り休むことなく、また嫌な顔ひとつせず(まあこの方は相当のポーカーフェイスなのだが)、来る日も来る日もその美声をもって(この声のファンも多い)、朗読を担当してくださった。
いくら感謝してもし切れないほど。
しかし、人の命は有限だし、無尽蔵な健康というものもありはしない。必ず別れの時はやってくる。
最近は心臓を悪くされ、その余波で軽い脳血栓を併発するなど、健康状態もギリギリ綱渡りのような日々だった。
辞職された今、ようやくひとつの重荷から解放されたことだろう。
でも、廣田牧師とともに歩んできたSDG。このまま静かにお別れというのはあまりにも寂しいということで、最後にもう一度だけ無理を承知の上でご登板をお願いし、お引き受けいただいたという次第。
このような節目の回にふさわしく、今回はバッハのカンタータからではなく、名曲中の名曲ともいえる2つの作品、<マタイ受難曲>と<ミサ曲ロ短調>から受難と復活をテーマに抜粋したプログラムを組んだ。
また、わずか1週間前(3/31)に巨大な本番をこなしたばかりにもかかわらず、演奏に参加してくださる多くのメンバーにも感謝。
SDGのシリーズはまだ続きますが、廣田牧師の朗読はこれが最後となる今回、お時間のある方、どうぞご参会いただければ誠に幸いです。
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という次第です。私、淡野弓子は50年に亘って、歌いたい、歌えたらと切望して来た《マタイ》のアリア‘Ach Golgatha!〜〜〜Sehet!’を歌わせて頂くこととなりました。第2合唱の‘Wohin?’という掛け合い部分があるため、簡単には演奏出来ない曲なのです。病み上がりで力が入らず、今までの余分な力のありかを悟りました。病いの効用を実感しています。
今夕、もしお時間がおありでしたら、どうぞお出かけ下さい。お帰りには夜桜がお楽しみ頂けるでしょう。