トップ «再びコンサート一日前 最新 淡野桃子より»

ムシカWeb通信


■ 2008/06/26 ディストラーのコンサート無事終了

 御蔭さまで、ディストラー作品のみの一夜が24日夜、無事に終りました。三団体が代わる代わる歌うので、曲間の空き時間が長くなり過ぎないよう、最初から全員がステージの上手と下手に分かれて着席し、プログラムに従って次々に歌いました。混乱もなく、前半の13曲を45分で終わりまずはほっとしました。休憩後の「2台のピアノのための演奏会用作品」では、第1ピアノ武久源造さん、第2ピアノ山川節子さんでしたが、ピアノ二台は横並びに置かれ、客席側がベーゼンドルファー、奥がスタインウエイでした。この2種類のピアノのタッチと音色が随分違い、練習の段階で、第1と第2を入れ替えてみたりしながら工夫を重ね、また調律も2台がピタリと合っていなければならないので、休憩中にも調律師さんが最後の調整をして下さったりと、普段あまり経験のなかったことなので、ハラハラしましたが、ダイナミックな第1楽章、コラール風の第2楽章、軽快で鋭く弾けるような第3楽章が面白く進み、この初めて聴く曲を楽しみました。そのあと<メーリケ>の残る9曲を歌い、アンコールが終わったのは9時15分でした。大勢の人が動くコンサートでしたのでタイム・スケジュールのことが最後まで心配でしたが、なんとか常識の範囲を終わりやれやれでした。お客様は大変熱心に、また喜んで聴いて下さって、この日本ではほとんど知られていないディストラーの面白さを率直に受け止めて下さったように思いました。お聴き下さった皆様のご感想など、また徐々にお知らせしたいと思っておりますが、すぐに聞こえてきたのは、フーゴー・ヴォルフのメーリケ・リーダーと今回のディストラーの言葉の扱い方のあまりの違いに驚いた、というものでした。

コメント(2) [コメントを投稿する]
_ 川島 2008年12月19日 11:56

岐阜在住です。ディストラーのことを婦人の友という雑誌の12月号で初めて知り、ネット検索でこのページにたどり着きました。聴いてみたかったです。実家は千葉です。またこのページに立ち寄ります。

_ 淡野弓子 2008年12月19日 22:03

川島さま<br>ディストラーに興味を持っていただき、こんなに嬉しいことはありません。このblogで数日のうちに彼についてまた書く予定です。12/23 午後5時 東京杉並の本郷教会でディストラーの<クリスマスの物語>を歌います。岐阜からでは大変ですね。またお話致しましょう。


編集