トップ «頌春2017  FBより 最新 ミネアポリス1/9  FBより»

ムシカWeb通信


■ 2017/01/04 ミネアポリスのお正月  FBより

 隠元、牛蒡、蒟蒻、里芋、椎茸、鶏肉、人参、蓮根を煮ました。一種類ずつ個別に炊くのです。味付けの基本は昆布出し、鰹出し、味醂、甘蔗糖、醤油、塩、ものによって少々のごま油などですが、煮付けるものによって微妙に割合が変わります。それぞれの持つ文字通り「持ち味」を損ねぬよう、そのものの味が引き出されるように気を付けて。人参を煮ている時は人参のことのみ考えます。こうやって最後に一皿に一緒に盛ります。

 さてお雑煮です。神々しいまでの薄い桜色のはまちの切り身が2枚、これを大切にそぎ切りにし、さっと熱湯にくぐらせます。ほうれん草を茹でます。あとは蒲鉾を切り、お味噌汁を作り、そこにお餅を焼いていれ、鰹節をパラリと振れば出来上がり。「ももちゃーん、お餅はどこ?」「ここ。アッ、三つしかないわ。」「エッ!!!なんか似たものはないの?」「トッポギならある」(爆笑)「仕方ない。それを使いましょう。どうやって食べるの?」「水に浸けたあと茹でるの」ああ、なんということだろう。こんな結末が待っているとは知らなかったわねえ。

 そしていよいよ「神様、・・・・・・・感謝していただきます。アーメン。」

 お雑煮は一同そろそろと箸をつけ、笑いの止まらなかった桃子と私を除いたあとの3人は何の疑問も無かった様子。

お煮しめのお皿は、蓮根のみ口に入れ、残りは一口も食べなかった輝。

蒟蒻をチラと齧り、あわててコーヒーを飲んだキース。(コーヒーはいついかなる時にも必須なので、私がたっぷり用意しておきました。)正直に答えてね、といって訊くとOKなのは「人参」「隠元」「鶏」のみとのこと。あとはちょっと口に入れてはコーヒー、の繰り返しでした。

茜はねじった蒟蒻の切り方を知りたがっていましたが、食べようとはしません。トッポギが美味しいと言っていました。

桃子は一人嬉々としていました。やっぱりここへ来て良かったと思いました。


編集