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ムシカWeb通信


■ 2012/09/28 大天使ミカエルに助けられ・・

 明日9/29は大天使ミカエルの祝日とされ、バッハはこの日のために3曲のカンタータを遺しています。明日演奏するのは第19番です。SDGの日がこの9/29にぴったり重なったので、喜んでいます。詳細はこのサイトのスケジュール欄にて。

 それにしても8/28から丸一ヶ月のご無沙汰です。一体なにをしていたのでしょう。

 8/29(水)〜30(木) 松崎へ行き未整理の本1000冊と格闘。折角移動させた本の中にどうしても読みたい本数冊を見付け、一瞬迷うもやはり東京に持ち帰る。往復の際の荷物の重さにやられて、腰痛に悩まされる。

 8/31(金) 芸大時代、寮で隣り合って寝ていた水原冬美嬢とお昼。有楽町の国際フォーラムの中にあるラ・メール・プラールでふわふわのオムレツ! 冬美嬢、昔も美しい人だったが今も変わらない。彼女には『パリの墓地』『大貴族・殺人者・前衛作曲家—ドン・カルロ・ジェズアルド』といういずれも内容の濃い著書があり、オムレツを食べながらそれは面白い話を沢山聴く。

 9/1(土) 青木洋也さん指揮の《パウロ》(メンデルスゾーン)を聴きに横浜のみなとみらいへ。細身の後ろ姿、軽快な指揮で彼のキャラクターを一口でいうと「人気者」。オケに引きずられることもなく、合唱の手綱をしっかりと取って話を進めて行く。この日は自分の訳詞が掲載されたプログラムを見ながら音楽を聴くという体験。「短く、分かり易い日本語で」が要諦なり。

 9/3(日)ひょんなことから、小穴晶子さんのお母上が柳兼子先生の内弟子でいらした、ということが分かり、お送り戴いた『兼子』というVHSを鑑賞。83歳ごろの録音でほとんどが日本歌曲だったが、実にあっと驚く『芸術』! 日本歌曲というものの秘密に触れた思いである。最初の声楽の先生は柳先生のお弟子さんだったので、私は孫弟子ということになるのだが、孫弟子ぐらいの距離があったことはある意味幸いなことであった。理由はおいおい・・・。

 9/6(木)東京音大に行く。武田正雄さんのお弟子さんたちがドビュッシーの歌曲を次々に演奏。若々しい声とそれぞれに自由な取り組み方に好感を持つ。みんな真面目に良く勉強している。思い返せば、私が故古沢淑子先生の門を叩いたのは、ドイツでシュッツやバッハに明け暮れた日々ののち、なぜか心身をゆっくり伸ばしたいという気持ちに駆られたからだった。しかし挫折。それでもフランス歌曲に対する憧れは消えたことがなく、特にドビュッシーの《ビリチスの歌》には片思いが続いている。この日可笑しかったのは、通訳をしているつもりらしい武田さんがフランス語ばかり喋っていたこと。感動したのは講師Teycheney先生の声がとても静かだったこと。

 9/11(月)朝から39度もの熱が出て、珍しくすぐに医者に行ったものの、夜まで解熱せず、うんうんいっていた。夢か妄想かも分からぬほどの混濁が続き、これまでの悪業のほとんどが思い出された。

 9/12(火)熱が下がらず、コジマ録音に今日のCD編集を延期してもらう。夜のアクアリウスの練習は太郎に代講を頼む。食事、PC、CD、TVなど一切を拒否した水のみの2日間。

 9/13(水)平常心を取り戻しつつあるも明日、あさってと松崎に行く予定を返上、家にいることとする。

 9/16(日)喉が本調子ではないものの、熱はすっかり下がる。だんだん良くなるだろう。

(続く)

コメント(4) [コメントを投稿する]
_ 西 葉子 2012年10月04日 23:00

先生、腰、だいじょうぶですか〜。<br>おだいじになさってくださいね。

_ 西 葉子 2012年10月04日 23:00

先生、腰、だいじょうぶですか〜。<br>お大事になさってくださいね。

_ 西 葉子 2012年10月04日 23:04

あっ、二重になっちゃった。しつこいですね、、、先生、発熱で大変でいらしたのですね。お忙しかったのですね。どうか、くれぐれも、無理をせず、お大事になさってくださいね。

_ Y.TANNO 2012年10月05日 12:09

葉子さん! ご心配有り難うございます。貴女はお元気ですか?私、心は広がれど身体が追いつかずという情けない状態です。全身の状態を観察してみると、どうも最後に残るのは声帯か、と思います。


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