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ムシカWeb通信


■ 2012/08/28 サマーコンサート終了

 8/26(日)〜詩編歌の夕べ〜無事終了しました。思いがけなく沢山のお客様、いろいろな方が声を掛けて下さったのでしょう。嬉しいことでした。

 シュッツ、シャイン、シャイトは生年が1585、86、87とつながっていますので、俗に三大Schと呼ばれています。それぞれの個性がはっきりと音楽に現れていますので、この三人だけのプログラムでも充分に楽しめますが、そこにバッハとメンデルスゾーンが加わりましたので、より多くの方に楽しんで戴けたようです。

 合唱は普段のバッハ・カンタータと違って「歌いに歌った」一夕でした。そんな中で1曲だけ演奏された純粋器楽曲、シャイトの<4声の器楽によるパドゥアン>がなんとも素敵な曲で、こんな音楽はもっともっと多く演奏されると良いと思いました。

 シャインの《イスラエルの泉》からのモテットはシュッツとは一味も二味も違い、なにか沁みじみとした喜びが湧いて来る音楽、「シャイン合唱団」が出来たら私、入ります、といったYさん、私もわくわく、ぞくぞくといった気持ちです。《イスラエルの泉》は全曲の演奏、是非実現させましょう。

 バッハの超名作にして難曲<歌え、主に向いて新しき歌を>は、指揮者曰く「バッハの好みに合わせた」超スピードでアッと言う間に歌い終わりました。爽快の一語に尽きます。

 メンデルスゾーンの8声のモテットはこれまた指揮者入魂の演奏、メンデルスゾーンの真価もおいおい認識されることでしょう。

 宮崎先生は「詩編」について「悲しみ苦しんでいる人間の心が、ある瞬間から神への賛美に変わっていく」と語って下さいました。音楽は、まさにこの奇跡的な意識の変換を瞬時に知らせる力を持っています。今年のサマーコンサートもまた驚きと恵みに溢れた時間でした。有り難うございました。

 


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