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ムシカWeb通信


■ 2010/01/23 今夕のSoli Deo Gloria

 たった今、1/23午前11時半ですが、夕方6時から行われるSDGのプログラムが刷り上がったので、急いでお知らせ致します。今夜のプログラムはシュッツのモテット3曲にバッハのカンタータ1曲というオーソドックスなもの。先日久しぶりにシュッツのモテットの練習を致しまして、やはり彼のなみなみならぬ確信、伝えるべきものにピタリと結ばれた焦点の狂いの無さ、音楽を進めて行く技に改めて感心させられ、また感動致しました。シュッツ合唱団はなんといってもこのシュッツの組み立てたこの音に育てられたと言えます。曲は1648年のガイストリッヒェ・コーアムジークより3、4、5番です。

 バッハのカンタータは124番<わがイエス、われは離さじ>です。コラール・カンタータの一つで、Ch.ハイマンの作詞ですが、元となったのは、シュッツが楽長をしていたドレスデン宮廷のザクセン選帝侯ヨハン・ゲオルク2世の臨終の言葉だそうです。このコラールの最終詩節の各行の言葉が J, G, C, Z, Sで始まり、このことから本来の作者Johann Georg Churfürst zu Sachsen が浮かび上がるという仕組みになっています。因にシュッツが亡くなったのは1672年、ゲオルク2世の没年は1680年です。

 演奏時間17分という比較的短いカンタータですが、オーボエ・ダモーレの妙なるオブリガートが第1曲の合唱と第3曲のテノールのアリアに出現します。ダモーレの奏者はベテラン宮本忠昌さん、どうぞ今夕お時間のあるかたは是非とも杉並区上荻4丁目の本郷教会へお出かけ下さい。午後6時からです。


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