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ムシカWeb通信


■ 2009/07/30 メンデルスゾーン<パウロ> カナダより 太田浩子 

 今年はメンデルスゾーンの生誕200年、世界のあちこちでメンデルスゾーンの音楽が響いています。私たちも10/2には<パウロ>を演奏すべく、只今淡野太郎のもとでメンデルスゾーン・コーア、シュッツ合唱団は猛練習の日々。

 さて、普段はモントリオールにお住まいの太田浩子さんは、2007ー2008年にかけての1年間東京暮らしをされることとなり、この間アクアリウスとメンデルスゾーン・コーアのメンバーとして合唱活動に参加されました。カナダに帰られてからも、教会の聖歌隊を始め、様々な場で熱心に歌っておられます。このたび5年前からの望みであったという念願の<パウロ>を遂に大ステージで! 嬉しいお便りでしたので、お許しを戴き、皆様にお目に掛けます。                                                  

 淡野弓子さま

 相変わらずお元気に活躍なさっておいでで、心強くうれしく存じます。

 7月3日にメンデルスゾーンの「パウロ」を歌いました。

 Berkshire Choral Festival がモントリオールで開催され、160人の合唱団はほとんどがアメリカ各州からやって来た人で、モントリオールからの参加は私一人だけでした。

 指揮者のJulian Wachner は以前私の所属する教会の聖歌隊で、バッハのマタイ受難曲・ヨハネ受難曲、メンデルスゾーンの「エリア」、モーツァルトやフォーレのレクイエムなどを指揮していたので、迷わず参加しました。

 事前に楽譜とパート練習用のCDが送られてきて、一人で練習。

 中野利子さんに送っていただいたシュッツ合唱団の1993年演奏のCDを何度も何度も聞いて、A・ギーベル女史ばかりか合唱団の明晰なドイツ語の発声にとても感銘を受けました。同時に、訳詞と解説には大いに助けられました!

 事前の練習と勉強のおかげもあってか160人の中に埋没することなく、まる5日間の練習では習うことがたくさんあり、歌う解放感と達成感、音楽作りに参加する魅力を味わうことが出来ました。

 本番の演奏会は約50人のプロのオーケストラ、アメリカからきたソリストたちとケベック風の古いカトリック教会で。特に黒人のバリトンStephen Salters の声が素敵でした。ジュリアンの指導と指揮にも魅了されました。

 練習の途中で、昨年いただいた「合唱修練」の一部 「一人一人が、自分は何を望むか、何を目的とするか、あらゆる意味で(人生の、哲学的な、あるいは倫理的な)自分の最も自分らしい生き方は何であるかを正直に考え、その目的にむかって努力してみようではありませんか。そして最も自分らしい声のイメージをはっきりと心に描いてみましょう。」(P19)

「、、、ソリストと同じだけの姿勢と心構えと技術を一人一人が持つこと。他人のかげにかくれて根のない歌い方をしないこと。」(P22)

 を読み返し「柔らかい声で正確に歌えたらどんなにいいだろう。」と思ったことでした。今後の大きな課題!

 今でも「パウロ」のメロディーが蘇ってきます。純で繊細な美しい曲ですね。

 東京でもみなさん練習しておられることでしょう。10月の演奏会の成功をお祈りいたします。

 太田浩子                                                             

 一足先に<パウロ>をお歌いになった太田さん、おめでとうございます。お元気で「歌って」いらっしゃるご様子、ビンビンと伝わって来ました。モントリオールからの参加は太田さんお一人、というのも凄いことですね。素敵なお便りを有難うございました。


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