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ムシカWeb通信


■ 2007/11/16 失せものが!

11/15 <エリヤ>終了後なんと今日に至る迄ただただ家捜しに明け暮れた、といっても過言ではないほど、毎日私の心を悩ませていた   「失せもの」、11/2 コンサート終了直後に受け取った某所からの請求書なのですが、これがないと、どこへ幾ら払ったらよいの

か分からない、という重要書類、今朝出て来ました!!

ここに到る迄、幾つもの書類の山を一山五回は探し、中身を確かめたバッグは10種に及び、パラパラとめくった楽譜数知れず・・・きのうまで出てはこなかった・・・

 今朝、もう一度頭を整理し、初心に戻って、まずは2.5kgの<エリヤ>のスコアをめくる。この作業はすでに何回となく繰り返していた、が無い。しかしもう一度、私は背表紙の上下を両手に持って振るった・・・

 パラリと落ちたのは、メンデルスゾーン・コーアへのお誘いのチラシ、オケの方々へのスケジュール表、そして、グリーンの封筒! なんと、堅い表紙とこのプリントとの間に真空状態で収まっていたのが、私の探していた「請求書」だった・・・。これが出て来る迄はBlogどころではなかったのです。                       

                                

 消えたのは請求書だけではありません。コンサートの翌日の11/3、桃子が消えました。私達、桃子夫婦と茜、それに私の4人は奈良の私の母を訪問することになっていました。わたしにしては珍しく早くから「のぞみ」の指定券を買って待っていたのですが、桃子達のU-Rail Passでは「のぞみ」に乗れないとのこと、この解約騒ぎのあとに一つ残っていたこと、それは、桃子の U-Rail Pass を Japan-Rail-Pass というのに換えないと、とかいう手続きでした。私たちは東海道新幹線の改札口に到着、桃子が「ここで待っててね、パスをもらって来るから」といって消えたのが10:45。なんとそれから30分待っても1時間待っても桃子は帰って来ないのです。桃子はわたしの携帯を持っていたのですが、私は自分の携帯の番号を知らなかったので、家に電話して夫に尋ねると「なんたること!」と驚き慌てなかなかわたしの携帯の番号に辿り着かない・・・その内に公衆電話が時間切れ、などというイライラが続き、やっと桃子に電話をすれど「留守電」。途方に暮れる。キースは「彼女は僕のパスもチケットも持っているんだ。もう少し待とう」             

 私は、桃子がどのような経路でどこへ行って何をしたか自分で歩いてみようと思い、桃子の出て行った八重洲南口改札を通って左に曲がり八重洲北口の変換所に。窓口で桃子がパスを貰ったかどうかを訊くと、11時前に済んでいるとのこと。私はさらに「このあたりで女性がひっくり返って病院に運ばれた、というような事故はありませんでしたか?」と訊くと「ございません」と笑われてしまいました。

 さて、再び駅構内に入るとすれば、至近距離の改札は八重洲北口。私はそこを通過し左側を見乍ら構内を南口の方に歩いてくると、まずは東北新幹線の改札があり、次に東海道新幹線の改札口が!!! 謎が解けました。一つだと思っていた東海道新幹線の改札口は二つあったのです。お上りさんの桃子(私もそうですが)はこの改札に私達がいないので、中に入りご丁寧に列車に乗り込み、端から端迄歩いて私達を探していた、とはあとで分かった事ですが、とにかくキースに「桃子は先へいったに違いない、我々もすぐに出発しよう」といって、13:06 の「ひかり」に乗り込み、それからずっと桃子、自宅、太郎に電話をかけ続けるも皆お話中。この三者、お互いに善後策を相談し合っていたのでした。 

 やっと、ほんとうにやっと桃子が電話に出たのです。すでに三島でした。「お母さん、ごめんなさい。名古屋でそっちに乗り換えます。」

 名古屋で乗り込んで来た桃子の姿を見た途端、私に抱かれていた茜は両手を上げ身体ごと左右に大きく揺らして喜びました。

 京都で近鉄に乗り換え、その後は弟夫婦が迎えに来てくれて無事老人ホームの母を見舞うことができました。この日の母はなかなかはっきりしていて「まあ、ユミコちゃん! 会いたかった!」といって顔を覆って泣いています。「まだバッハをやっているの? ユミコのバッハを聴かないと年が越せないような気がするの」と。母は、私が家族の面倒を見ずに音楽ばかりやっていることをとても心配し、「一体いつまで音楽をやっているの」というようなことをいつも言っていましたので、この日こんなことを言ってくれるとは想像もしていませんでした。それから四代の女性の写真を撮り、めでたし、という結末です。

 こんな話に長々とお付き合い下さり有り難うございました。

コメント(1) [コメントを投稿する]
_ aria 2007年11月20日 17:36

初めてコメントを書かせていただきます。<br>私は元シュッツ合唱団に所属していらしたK田先生の合唱団、コール・アーテムに所属する者です。<br>設立当初から所属しておりますので、本郷教会でも何度か<br>歌わせていただいたことがございます。<br>合唱団の中で未だに最年少です(^^;)(たまに学生さんが入ってくれるときはそうじゃなくなりますが・・・。)<br><br>つい先日mixiを久しぶりにウロウロしておりましたら、桃子さんを発見。<br>K田先生のところへレッスンに言った際、ともちゃん(私のことです。)に早く教えてあげればよかったわね。実はエリヤをこの間やったのよ。とのこと・・・(涙<br>実はエリヤのソロを勉強したばかりだったので、聞きたかったのですが、私がコンサートを知ったのはコンサートの後だったんです。<br><br>残念に思っていた中、このサイトを発見しました。<br>このサイトを定期的にチェックしていれば、聞きたい演奏を聞き逃すこともなさそうです♪<br><br>するとなんと淡野先生がブログを書かれていらしたのでビックリして読みいってしまいました。<br><br>中でもこの日記がとっても好きだったので、こちらにコメントを書いています。<br>演奏会での淡野先生のお姿を主に拝見しているので、とても家族的な暖かさや先生の心の温かさが感じられて、仕事などでイライラし勝ちだった心にやさしさを分けていただいた気がしました。<br><br>週末にコンサートがあります。<br>シュッツ合唱団のM井さんとT井さん、コール・アーテムの1人の4人でシュッツのHabe deine Lust an dem Herrenを歌います。<br>もともと1対1のアンサンブルを場所によって2人で歌う難しさに加え合わせ不足、練習不足のため、とても不安で寝られない思いですが、今の私なりの演奏ができたらと思っています。<br>もっともっともーっと歌が上手になりたい!!!!<br><br>突然のコメントで失礼しました。


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