トップ «<エリヤ>練習から本番へ 最新 失せものが!»

ムシカWeb通信


■ 2007/11/10 <エリヤ>を聴く

 mixi に寄せられた天音さんの感想です。お許しを得て転載させて戴きました。             

                                                 

 淡野弓子指揮、東京ハインリッヒ・シュッツ合唱団のメンデルスゾーン「エリア」を聞いた。

 この季節に毎年演奏される「レクイエムの集い」で、大作「エリヤ」が採り上げられた。

 エリヤはイスラエルの預言者であり、人々と神の狭間にあって、孤独で過酷な人生を生きる。

 その様相をダイナミックで繊細な音楽的表現で構築された作品。

 3時間近い音楽が、珠玉の場面が数々体験でき、あっという間の出来事。

 しかも壮大な宇宙的ダイナミックス&人間的な麗しい繊細さの極致の表現。

 5名のソリストと合唱団とオーケストラ&オルガンで、東京カテドラルマリア大聖堂の

 ほぼ600人の魂が一つになって、音楽の至福の喜びを共有し味わい尽くした。

 すべての人の顔が奇跡を体験した喜びに満たされていた。

 ソリストの中には、ミネソタ州ミネアポリスから1歳になった茜ちゃんを連れて来日された

 マイミクmomoさんが素晴らしいソプラノを聞かせてくださった。

 前回聞いた時より声の幅、表現が広がり、今後ますます期待できる。

 弟君、太郎くんもますます音楽的にも人間的にも大きな存在感を示しはじめて愉しみな価値ある合唱団となっている。

 音楽には時空間を超え、人と高次元の存在が共存する奇跡が起きるという貴重な夜となった。                     

                                

天音さま

全身全霊で聴いて下さったのですね。いや共に音楽を生きて下さったのですね。有り難うございました。Y.T.                 

                                                    

 今回<エリヤ>でお願いしたオーケストラのプレイヤーは、今迄になく若い人たちが多かった。わたくしの旧い友人であるドイツ人奏者たちの弟子、孫弟子といった世代がすでにプロとして活躍しているのだ。また、9月初めの公開講座でバッハのカンタータ勉強した瀬戸瑶子さんのヴァイオリンの学生さんたち五名も一緒に弾いた。指揮者もコンサートマスターも70歳に手が届こうというのだから当然の現象かもしれないが、自分たちが苦労して学び得たものを受け継いでくれる人々を目の当たりにし、彼らの音とともに演奏出来たのは誠に心強くも嬉しいことであった。

 練習時、ずっと一緒に居た二人の子供達も良くがんばってお母さんたちが演奏するのを遠くから支えた。とくに三歳のシオン君は、聴くそばからメロディを覚えていったとのこと、それにしてもこんな破天荒な練習を許して下さった寛大な奏者、歌い手の皆々様、本当に有り難うございました。                          

                                

追記:本日この一つ前の記事にコンサートの写真を加えました。


編集