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ムシカWeb通信


■ 2007/07/30 内尾君との一年二ヶ月

 7/28(土)本郷教会のSDGでバッハ没後257年を記念したコンサートが開かれ、私は1726年7月28日に初演されたというアルトのソロカンタータ170番<満ち足りた安らぎ、望まれし魂の喜びよ>を歌いました。シュッツ合唱団のホープだったバリトンの内尾君が亡くなって一ヶ月、わたくしはこのカンタータのテキストを訳し乍ら、その一字一句に在りし日の彼の姿が重なり、初対面から今の今まで、さらにこれからも彼のことを忘れて過ごす日は無いであろう、という想いのうちに訳詞を終えたのでした。

 不思議なことに、訳の段階ではあれほどわたしにまとわりついていた内尾君が、本番の本郷教会のオルガン・バルコニーでは跡形も無く消え、私はただ歌を歌っていました。これほどに歌うことに没頭出来たのは久々のことでした。

以下は170番のテキストの内容です。                

                                

                                

Johann Sebastian Bach (1685-1750) J. S. バッハ

Kantate Nr. 170  カンタータ第 170番 BWV170

Vergnuegte Ruh, beliebte Seelenlust 「満ち足りた安らぎ、望まれし魂の喜びよ」

初演 1726年7月28日 ライプツィヒ                

                                  

第一曲 アリア

    満ち足りた安らぎ、望まれし魂の喜びよ!

    それは地獄の罪のなかにではなく

    天と一つの心に見いだされる。

    あなたのみが弱った心を強めてくださる。

    満ち足りた安らぎ、望まれし魂の喜びよ!

    ゆえに純なる徳の賜物が

    わたしの心に住むように。                   

                                 

第二曲 レシタティーヴォ

    この世は、罪の家は

    ただ地獄の歌を吐き出すのみ

    憎しみと恨みのただ中で

    悪魔の像をその身に纏わんと欲している。

    かれらの口はマムシの毒にまみれ

    しばしば無辜なるものを死に至らしめ

    ただバカ!バカ!とののしるのみ。

    義しき神よ、なんと遠く

    人間はあなたから遠ざかったことか。

    それでもあなたは愛してくださいます。

    その口が呪いと敵意を告げ知らせようとも

    また隣人を足で踏みつけにしようとも。

    ああ、この罪の赦しを乞うは難きこと。           

                                

第三曲 アリア

    ああなんと嘆かわしい、この倒錯した心

    わが神よ、心はあなたに

    これほどまでに反抗しています。

    わたしはまさに震えております。幾千もの苦痛を感じます。

    この乱れた心がただ復讐と憎しみを喜びとしている時に。

    義しき神よ、

    あなたはなんと思われますか

    まさしくサタンのねじ曲がった心が

    あなたの厳しい罰の掟を厚かましくも嘲笑うのを。

    ああ!  疑いも無くあなたはこうお考えです。

    ああなんと嘆かわしい、この倒錯した心!         

                                

第四曲 レシタティーヴォ

    それゆえ一体誰が

    ここに生きることを願うだろうか

    ただ憎しみと災いのみを

    神の愛の前に見るここで。

    いや、それでもわたしは敵をも

    わたしの最良の友として

    神のお示しになる通り愛すべきなのです。

    するとわたしの心の

    怒り、恨みは飛び去って

    ただ神の許にのみ生きたいと願うのです。

    神は愛なり。

    おお、全き霊よ、

    いつわたしに

    神の国が与えられるのか?                

                                               

第五曲 アリア

    これ以上生きる事に吐き気を覚えます

    イエスよ、どうかわたしを連れ去ってください

    すべての罪におののいています

    わたしに住処を見出させてください

    わたしが心安らかに居られる場所を。           

                                

                  淡野弓子 私訳       

                                

                                

 内尾君がシュッツ合唱団のオーディションを受けに来たのは2006年4月7日(金)の午後でした。それから以下のごときメールのやりとりが始まりました。彼が最後のメールをくれたのは2007年6月16日、それから半月後、彼はたったひとりでこの世に訣別、見知らぬ世界へ飛び立ちました。ここに一年二ヶ月に及ぶ我々のメール通信を思い切って公開し、彼がいかに真摯に音楽に向き合っていたか、をお知らせしたいと思います。意のままにならぬ身体、心、魂、そして神のみぞ知る霊の世界を、ある時は必死でコントロールに務め、ある時は無念にも分けの分からぬ力に押し流され、という日々の有様が、なんの虚飾も交えずに吐露されています。わたくしだけがこのメールを後生大事に保存しておくのは勿体ない、というのが極く素朴な公開の理由です。また、申し訳けございませんが、この項に対するコメントは一切ご遠慮申し上げたく、ご理解、ご寛容をお願い致します。     2007年7月30日 淡野弓子              

                                

メール通信

2006/4/11 23:50

内尾 君へ

 あなたとお会い出来て良かったと思っています。シュッツ合唱団の人は皆個性的で、よくもまあこんなに独特の人が揃ったなあ、という感じですが、内尾君ならその中で水を得た魚の如くなるような予感がありますよ。喋り出すときりがないので、<Mendelssohn-Chor>についてお送りします。Y.TANNO

(以下メンデルスゾーン・コーア趣意書・・略)

2006/4/12  0:05

淡野先生

 内尾です。メールを下さってどうもありがとございます。こちらこそ淡野先生のような熱心で求心力がおありの先生にお会いできて光栄です。これより末永く活動を続けていけるよう、日々邁進してゆくつもりです。それでは、待ちに待った明日のシュッツ初練習、楽しみにしています。                              

2006/5/5  19:57                              

内尾知起 様

 あなたのブログ見つけました。想像以上の苦しみに耐えているあなたを知って驚いています。まずは合唱をやってご飯を食べて陽光に当たることで「よし」と自分に言い聞かせてね。明日の本番はあなたが来ないと始まりません。明日初舞台を踏むメンバーはあなただけです。半世紀も本番をやって感じることですが、そのステージに初めて乗る人がいる、ということは凄いことなのです。その人がどれくらい歌えるか、という問題ではなく、初舞台の緊張、興奮、喜びは明日はあなただけが感じることを許されているのです。そしてそういうメンバーがいる時といない時では演奏の新鮮度が違います。明日あなたが何を感じどう表現するか、それは私にとってどうしても必要なパワーであり、関心であり、喜びなのです。あなたが「待ちに待った明日のシュッツ初練習、楽しみにしています」というメールを4/12 に下さってから三週間と三日、異例の速さでお客様の前に立つわけですが、本番は100回の練習に勝るチャンスです。わたくしは「待ちに待った明日の内尾君の初舞台、楽しみにしています」とお返事します。Y.TANNO

2006/5/7  0:17

 内尾です。今日はどうもありがとうございました。羊ながらも進むべき道を示された思いがします。 

Soli Deo Gloria 5/6(土)  本郷教会                 

 はじめまして。つい今月からシュッツ合唱団に入団したバリトンの内尾と申します。団体としてのシュッツに対する印象は別の機会に書かせて頂くとして、今後いわば「シュッツ合唱団の日記」というようなものを担当させていただくことになりました。

 本日5/6(日)は今年度はじめてのSoli Deo Gloria、そして僕にとっての初本番となりました。演奏したのはシュッツの宗教合唱曲集から Nr.9 「主よ、御もとに身を寄せます」 とNr.12 「神はその独り子を給うほどにこの世を愛された」そしてバッハのカンタータ第104番「イスラエルの牧者よ、耳を傾け給え」(1724年)です。

 教会に遅れて入り、まず 練習したのはカンタータ終曲のコラール(讃美歌)。ver-traue=信ずる、という言葉に対し繰り返し素朴で温かい音型がつけられており、非常に印象深い曲です。まず指摘されたのは、入りのバスのA(ラ)の1オクターブ跳躍の音が決まらないこと。淡野先生は練習中、「自分を制限するな」とおっしゃいます。それは精神的な面で理想や目標とする声をあらかじめ設定することで、ある面で歌い手のキャパシティーにリミットをかけてしまい、歌手の成長を阻害してしまうからだと思います。話がそれましたが、音程についても同じことがいえて、生半可に音をイメージしても、大抵それよりも低いピッチで声がでてしまうことが多いのではないかと思います。

 しかし実はこれもまた、淡野先生のお考えからすれば不完全な意見です。先日指摘されたことは、「全てを表現するために全てを捨てさること」「無色透明な楽器としての自分のなかに究極的な個性がる」「声ははじめ声帯がついたら、あとは歌うという意識を捨てる。しかしそのためには歌う直前まで強烈な意識が必要」。話が抽象的になってきましたが、これらを今回の1オクターブ跳躍にあてはめると、「跳躍後の音に対するイメージ、具体的には声帯の張り具合い、横隔膜の位置などは前もって的確に定めておかないといけないが、発声後瞬時にそれらの意識を捨て物理的精神的に声を飛ばすことで、(音は粒子ではありませんが仮想上での話です)声帯の無理な緊張を解放し、顔面の筋肉を開き骨を露出させ首の筋肉をシカンさせ結果的に豊かな歌声、正しいピッチが生まれる。」ということになると思います。

 この調子で書き続けると きりがないので、技術面に関しては今回は残念ながらこのへんで。ちなみに跳躍後のAにはHerr=主という言葉が当てはめられているため、余計に普遍性が必要な箇所でした。

 カンタータの、それもたった一小節目にしか触れられませんでしたが、少しずつでも本質を伝えていけたらいいと思います。

 それとあと一つ。シュッツのモテットは素晴らしい演奏となりました。シュッツを歌いはじめて思うのは、かつて音楽とは神のみ言葉を媒介する手段の一つであって、それ自身で完結したものではないということ。それが宗教曲の難しさであり、また誤解されやすいところだとも思います。したがってテクニックだけで宗教曲を(本質的な意味で)演奏するのは無理だと気付かされました。哲学的にも科学的にもアプローチしていかなければならない。道は長い…。

 自己紹介が漏れましたが自分は二浪しながら自活しながら自炊しながらシュッツ練習に毎回参加するという、常識的にははてなマークな生活をしている予備校生です。したがってあまり長い文章を書けません。(おまけに携帯で作文してます)小出しに練習風景を伝えていけたらいいなと思います。いやいや今回は練習風景すら見えてきませんがお許しを。ちなみに歌は素人です。

 せっかくだから「歌の悩みコーナー」設置。声帯がつかない。息と歌がつながらない。跳躍先の音で喉がつぶれる。(横隔膜の使い方がつかめない)書き出したら100個はありますがこのへんが悩みどころです。ただただ修行あるのみ。

 なんだか今回は書こうとしていたことの1割も伝えられませんでしたが、初回ということで勘弁してください。最後に淡野先生の一言。「本番一回は練習100回に勝る経験」。まさにその通り。次回からは簡潔にいきます。たぶん…がんばれば…予備校生活も合唱体験も、修練あるのみ。あなたも歌ってみませんか?淡野先生指揮「メンデルスゾーン・コーア」、初心者歓迎団員募集中です。音楽とはなんぞや?宇宙の法則なり。そんな言葉が2秒で出るようになれば歌うのも奇跡的な体験に。ということを信じています。まだまだわからないことばかり。皆さん一緒に続けていきましょう。それではまた。            

2006/5/7 6:22

 淡野です。原稿をありがとう。速いですね。このように自分の言ったことが文字となって返ってくると、もう一度そのことについて考え直す良いチャンスとなりますね。

 その言葉が出て来る前には合唱団の声や一人一人の歌った様子というものがあってのことなので、やはり私からの補足や前後の状態の解説も若干必要か、と思います。どのようなコラムにすれば、分かり易いものになるか良く考えてみます。また連絡します。Y.TANNO

2006/5/8  22:29

 内尾です。練習ありがとうございました。以下日記です。

シュッツ合唱団練習 5月8日[月] 19:00〜21:00 ミカエル修道院

 おはこんばんにちは。バリトンの内尾です。今日は月曜日。月曜日は少人数制のスパルタデイです。おまけに本日バスは自分ひとり。困りました。基礎トレーニングのあと練習したのは、ブラームスのドイツレクイエムの5番およびバッハミサ曲ロ短調「Credo」でした。どちらも素晴らしい曲。

 今日先生が口を酸っぱくして指導されたのは、「(母音を)声帯で歌う」ということ。赤ん坊が泣くときの声が、その人のもって産まれた声、つまり地声。それなくしては歌えない、と指導されました。いつぞやか「地声を跡形もなく遠く飛ばすのが綺麗な歌声」と指導されました。今日ぼくは先生の隣で歌わせていただいたのですが、確かに先生の歌声もよく聴くとベースには地声がありました。とてもいい練習になりました。

それではまた次回。

2006/5/8  23:52

 早速レポートを有り難う。今日のは要点がよく掴めています。SDGの方は練習と本番という二つのテーマがあったので、若干整理させて下さい。

 おぼ先生のご本3分の2位読みました。具体的に語られていることも素晴らしいと思いましたが、底に流れる暖かさがなんともいえない魅力です。

 いつも話が途中で阿佐ヶ谷に着いてしまうので、こんどいつかゆっくり時間をとれると良いですね。とはいっても藝術、哲学、宗教の話は時間をかけても結論が出ずお腹も膨れませんが・・・。そこがまた贅沢で良い、と思っているわけです。ではまた。Y.TANNO

2006/5/11  0:17

 こんばんは。練習ありがとうございます。以下レポートです。

シュッツ合唱団練習 5月10日[水] 19:00~22:00  クロイツ教会

 おはこんばんにちは。浪人生バリトンの内尾です。

水曜日はみんなで集まって曲を合わせる日。練習曲はバッハ「ロ短調ミサ」より「グローリア」およびブラームスの「ドイツレクイエム」第五楽章でした。

 今日の中心的指導は、「八分音符で、同じ母音で動くときは、声を押さずに、背中を開いて軽く歌う」。これを実行すると、まったく雰囲気が変わって、芸術的な旋律になりました。

 また、個人的に指摘されたこととしては、「年相応の自然な声を出すこと」。ぼくはまだ未成年ですから、オヤジくさく声をつくるな、ということです。このように、何歳になにをするか、ということは、かの有名な「花伝書」に書かれている、と以前淡野先生がおっしゃっていました。成長の意欲というものを感じさせられます。歌は焦らないで!というのが安心させられる言葉です。

それではまた。

2006/5/11  0:21

 レポート有り難う。

今回もコンパクトでしかも内容が良く伝わります。これからが楽しみです。ではまた明日。Y.TANNO

2006/5/14 0:02

 内尾です。今日もありがとうございました。とてもいい曲ですね。前半のフロイデはマタイのクロイツィゲを彷彿とさせました。どうもSDGはレポートが難しいですが、書いてみます。

Soli Deo Gloria 5月13日[土] 18:00〜 本郷教会

 本日5/13はSoli Deo Gloriaのコンサートで、ブラームスのドイツレクイエム5番「今はあなたがたも悲しんでいる」およびバッハのカンタータ第103番「汝らは泣き叫び」1725年を演奏しました。

 ブラームスはソプラノの美しいソロに静かな合唱が添えられるという形式。ピアノ〜ビアニッシモの合唱がうまく表現できたのではないかと思います。

 バッハは難曲。特にバスは全員今日が初練習ということで、本番も音程が決まらないまま終了。テキストについては、前半のsich freuen=世の人がキリストの死を見て喜ぶ、後半のFreude=使徒がキリストの再臨を喜ぶ、という歌いわけがネックでしたが、出来はなかなかよかったのではないかと思います。中盤のアルト(不安)・テノール(元気回復)によるアリアは素晴らしい出来で、最後のコラールではキリスト自身の言葉を伝え、うまく収まりました。

 個人的には練習不足を感じさせられた一日。それにしてもこのような意味ぶかいカンタータを週に一曲作曲し指揮したバッハは実に偉大だと思います。

2006/5/14 8:56

 レポート有り難う。良くまとまっています。バスは本当に大変でした!!  Y.T.

2006/5/18   11:52

 こんにちは。昨日は練習ありがとうございました。以下レポートです。

シュッツ合唱団練習 5月17日[水] 19:00〜22:00 クロイツ教会

 おはこんばんにちは。浪人生バリトンの内尾です。

今日は基礎トレーニングのあと、ダンスタブル(ルネサンス初期の作曲家)の「Veni Sanctus Spiritus」を歌いました。これは「ポリリズム」といって、4声部すべてのリズムが違う曲。淡野先生が再三指摘されたのは、「音の瞬間秒速」。短い音は進みがのろく、長い音は進みが速い、ということでした。このことは重要で、ポリフォニーの曲をどの音符も同じスピードで完全に純正律で歌ってしまうと各パートの進行が聞こえませんが、音価にふさわしく音の瞬間速度を変えることで解決するそうです。

 その後はバッハ「ミサ曲ロ短調」の冒頭のキリエを練習したのですが、そこで「音の速さ」を意識して歌うことが不可欠で、ダンスタブルはその前練習となっていたわけでした。それにしてもキリエは長い。はじめの1曲でバテそうです。本番は9/15、是非聴きにいらしてください。

それではまた。

2006/5/22   15:32

Soli Deo Gloria 2006年5月20日(土)18:00〜  本郷教会                       

 おはこんばんにちは。浪人生の内尾です。

 今日は五月のカンタータシリーズ最後の日。まずは淡野先生と石塚瑠美子さんによりシュッツのソプラノデュエット。本当に素晴らしい演奏で、ハーモニーも美しく、最後のアレルヤは正に賛美の喜びに溢れた歌でした。

 その次はぼくと、同年代の山田くんによるシュッツのバリトンデュエット。シュッツにいると妙な安心感を覚え、ほとんど緊張はしませんでした。むしろ、歌っていて、とても気持がよかったです。ただし最後のアレルヤの複雑な絡み合いでアンサンブルがずれてしまったのが残念。一番最後のアレルヤでなんとか修正できたので聴いている側にはよき演奏に錯覚できたのでは(笑)お互いにもう少し聴き合うこと、それと指揮をこまめに見る習慣をつける必要があるな、と今後の課題を見い出しました。なにはともあれ気持のいい演奏でした。

 その次はアカペラ合唱、レヒナー「生と死のドイツ語格言集」から6曲。この曲は練習不足がたたり非常に出来が悪かったです。レヒナーとはルネサンス中期の作曲家で、ふだん我々が演奏する時代よりも古い人です。それだけにハーモニーが厳格で、相当集中しないと音が合いません。本番でもハーモニーはなかなか決まりませんでした。

 最後はバッハのカンタータ第166番「汝いずこに行くや」。これはソロカンタータで、ほとんどがソロです。ソプラノ・テノール・バスともベテラン陣が歌い、綺麗に進みました。最後は死に関するコラールで、実はレヒナーがこの布石となっていました。コラールはうまく決まり、コンサートはひとまず終わりました。

 しかし! その後ユビキタス・バッハのヴィオラ奏者兼バイオリン制作者である谷口勤さんの新作バイオリンをバイオリン奏者の永井由里さんが自然に弾き出し、自然とコンサート第二段が始まりました。谷口さんのできたてほやほやのバイオリンからバッハの美しい曲が艶やかに流れだし、それはそれは流麗な場でした。

今日は非常に充実した演奏会でした。次回のカンタータシリーズは7月からです。ぜひおいでになってください。

それではまた。

2006/5/22   16:24

 たんのです。HPではTop Pageから「うちおレポート」に入れます。5/20のレポートありがとう。全体として描写が生き生きとしていて良いです、が、冒頭のあいさつが実は当初から気になっています。

 おはこんばんにちは。浪人生の内尾です。

 もちろん意味は分かるのですが、せっかく日本に生まれたのですから日本語は正しく美しく、と老婆心(文字通り)ながら申し上げておきます。

 また、わたくしは、浪人生にシュッツを歌ってもらおう、とは思っていません。シュッツ合唱団員(音楽をい演奏する人としての責任の所在)の内尾さんが歌い、レポートする、というスタンスでお願いします。

 というわけで冒頭は「シュッツ合唱団の内尾です。」が良いと思います。

 ではまた今夜。6:45PM 恵比寿ですよ。Y.TANNO

2006/5/25   12:44

 おはようございます。内尾です。昨日もありがとうございました。

シュッツ合唱団練習 5月22日[月] 19:00〜21:00 ミカエル修道院

 シュッツ合唱団の内尾です。

今日は月曜日、少人数制のスパルタ練習日です。一昨日の演奏会でアカペラの出来が悪かったので、今日はハーモニーを聴く練習を集中的にしました。

 そこでまずは、基礎練習。小さく低い声から「o」「a」をユニゾンで伸ばして、倍音を聴きながら声を合わせる練習。うまくいくと、5度〜8+3倍音まで教会に響きわたりました。が、ぼくはまだ耳が未熟なのではっきりとは聴き取れませんでした。

 次に練習したのは、モンテヴェルディの有名な「波はささやき」。これは、言葉のもつ意味を歌い方と一致させることに気を付けました。たとえば「波(←風?)がふるえる」という場所では、軽々と、優しく流れるように 。

 次に歌ったのは、レヒナーの「生と死のドイツ語格言集」。これは一昨日非常に出来が悪かった曲です。これはとにかく耳を開く、「全身の皮膚から音を感じとる」、そうすれば、自然と純正律のハーモニーができあがりました。コロンブスの卵というやつですね。

 次はバッハ。これも同じく周りの音を聞き取り情報を声帯に送り込む練習。不思議とはるかに歌いやすくなりました。自分の声を聴きながら歌うとすぐ音を間違えますが、ハーモニーのなかで解釈するとすぐ間違いに気付く、とわかりました。

 とにかく合唱は、聴く、聴く、聴く。そうすれば自ずからハーモニーが決まることに気付かされました。

それではまた。

2006/5/25   15:34

 内尾くん、レポート有り難う。練習の芯が捉えられていてなかなかの出来です。

 今夜6:30に来れますか? ではまた。Y.TANNO

2006/5/25   15:41

 兄と五月女さんといきます。よろしくおねがいします。

2006/5/26   14:07

 シュッツの内尾です。昨日はありがとございました。来週は兄に歌わせるよう勧誘してみます。ところで、於保先生は本郷在住(病院は高田馬場)とのことでした。食事の場所は先生におまかせします。

それでは月曜日の練習を楽しみにしています。

2006/5/26   20:01

 ひとつお詫びしなければならないのです。於保先生とのお食事の日を6/2か6/6で,と言いましたが、6/2金は一つ用事が出来てしまいました。6/6火か6/9金という選択にして戴けないでしょうか。場所は高田馬場、目白、池袋で私が探します。よろしく。久し振りの福岡を充分楽しんで下さい。Y.TANNO

2006/5/26   20:45

 日程の件は了解しました。場所(駅)が決まったら、ご連絡ください。次の診察時に於保先生の都合のよい待ち合わせ時間を聞いてきます。福岡、やはり人が少なく空気も綺麗で心地好いです。ツェーガーさんのDVDをみましたが、素晴らしい歌唱でした。太郎さんとの出会いを楽しみにしています。

2006/5/31  9:28

風邪をひいて喉の調子が悪いので、今日はお休み致します。

2006/5/31  10:05

内尾くん

 まずタオルを熱湯で絞り、それを鼻に当て鼻から息を吸い口から出して下さい。のどはかなり良くなるはずです。

 また高熱で起き上がれないほどではないのなら、歌って直す、ぐらいの気構えでないと先が思いやられます。身体を使う技術を学んでいるのですから。夕方までに調子を整えてシュッツには来なさい。Y.TANNO

2006/6/3   20:23

 明日は聖霊降臨祭といって復活祭から50日(ペンテコステ)目、この日に「教会」というものが誕生しました。この日、集まった人々が聖霊によってそれまで全く知らなかった言語を話し出すなど、幾多の不思議な出来事が起こったと言われています。本郷教会では10時半から聖霊降臨祭の礼拝があります。英ちゃんも一緒にいかがですか。

Y.TANNO

2006/6/10  12:44

 調子はどうですか。

 さて明日 6/11(日) 14:30から西新宿の白龍館というところで、ムシカ・ポエティカのフランス歌曲のスタッフである武田正雄氏が「フランス歌曲とその系譜」というレクチュア・コンサートを開きます。私は聴きに行くのですが、あなたもいかがですか。時間があるようなら是非。チケットは大丈夫です。ドイツ歌曲とはひと味違う素敵な世界で、私も長年憧れているのですが、いまだに憧憬者の域を出られないでいます。

 もし教会にいらっしゃれるならそのまま一緒に、そうでなければまた相談しましょう。お電話下さい。Y.TANNO

2006/6/13  17:23             

シュッツ合唱団練習 6月7日[水] 19:00〜22:00 クロイツ教会

 シュッツ合唱団のうちおです。

 今日の練習の主題は、歌い手の意識について。歌い手は「私が歌う」という考えを捨てなければならない、と教わりました。歌唱芸術の極地は、「es singt=it sings」であり、そこに人称代名詞は消滅する、そして歌い手は純粋な楽器にならねばならない、ということです。注意すべきは、上述の心掛けは歌う側の意識であり、聴き手は「彼はフィッシャー・ディースカウだ」と認識するが、フィッシャー・ディースカウはあくまで「es singt」において歌っているということです。この精神は『弓と禅』という本のなかで詳しくのべられているそうです。興味があれば皆さんも探してみてください。

それではまた次回。

2006/6/13  17:43

 こんにちは。昨日はありがとうございます。

シュッツ合唱団練習 6月12日[月] 19:00〜21:00 ミカエル修道院

 シュッツ合唱団の内尾です。

 今日は声帯について徹底的に学びました。

第一原則は、声帯の音は母音のみ。子音は口(舌、歯、喉、唇など)で作られます。アインザッツ(拍の頭)は必ず母音。母音のみが時間を支配し、子音は母音の隙間(時間外)に位置する。このように歌うことによって的確なテンポが保たれます。

 ここで注意すべきは、母音は(口でなく)「声帯で」作られる、ということ。腹話術をみれば分かりますが、彼は口を一切動かすことなく母音を変化させます。しかし歌唱に おいてはこのような母音変化ではさみしいので、口を補助的に使って母音をさらに豊かにする、というわけです。しかしはじめから結果を求めて口で母音を作ろうとすると、奇妙な作り声(口声)になってしまいます。ですから、常に肺と声帯との関係で歌を捉えること。それが淡野先生の教えでした。

それではまた次回。

2006/6/14   0:17

うちおくん

 良いレポート二つ ありがとう。発声のことは誤解を招き易いので、若干手を入れましたが、大筋OKです。これまでのもの全部 web master のところに送ってあります。ではまた練習で。   Y.TANNO

2006/6/14   16:37

 シュッツの内尾です。今日は立ち上がれないほど体がだるいので、練習は欠席させていただきます。申し訳ありません。

2006/6/23   9:59

うちおくん

 なかなか梅雨が上がらず苦しい毎日と思います。今日の午後7時高田馬場早稲田口改札広場でうちお君とオボ先生をお待ち致します。

 では今夜。Y.TANNO

2006/6/29   10:49

内尾くんへ

 心配しています。今夜 メンデルスゾーン・コーアに来てくれることを心から願っています。音楽は天然の「律」、神の創られた法則の中に息付くパワーです。音楽によって内尾くんが息を吹き返すことを信じています。6時半に来られるなら「詩人の恋」を歌いましょう。連絡待っています。

 Good Music to You ! Y.TANNO

2006/7/7   21:36

 この頃練習を休みがちですみません。愛欲と怠惰に負かされ時堕落で抑揚のない生活を送っています。「ドイツに行くならいまのうちに決めなさい」。ドイツ演奏旅行を楽しみに、来週からこそ、練習に参加したいと思っています。それではまた。

2006/7/8   13:32

「愛欲」と「怠惰」にてという欠席届をもらったのはシュッツ合唱団始まって以来ですが、あなたの正直さは認めましょう。

 SDG 7/15 土 に参加するなら 明日 7/9 日 2時からカンタータ93番の練習が本郷教会で始まります。ドイツ演奏旅行参加メンバーの一人としてあなたの名前をドイツ側マネジャーに伝えます。「決心」すればこれからの五ヶ月が生きてきます。 Y.TANNO

2006/7/12   16:13

 激しい吐気と、家族関係の破綻による精神的ダメージにより、本日も練習を欠席させて頂きます。すみません。

2006/7/12  17:37

 少し落ち着いたら話を訊きたいと思います。いつでも待っていますので、連絡をしてくださいね。Y.TANNO

2006/7/21  23:39

今晩は。シュッツの内尾です。

 風邪薬を服用して安静にしているのですが、喉の痛みと頭痛がひかないので、明日は恐らく休ませて頂きます。もうしわけありません。

2006/7/21  23:54

 わかりました。ゆっくり休んで日曜日には出て来れるとよいですね。23日講座開始:カンタータ107番「汝なんぞ悲しみうなだるるや」 合唱練習は2時からです。Y.TANNO

2006/7/26  23:31

 今日は昨晩眠れなかったため、昼から夜までずっと眠ってしまいました。明日は出席するよう心掛けます。

2006/8/3   0:00

 シュッツコーアの内尾です。最近うつがひどく精神的に病んでいるので、なかなか外出できません。申し訳ありませんが、復調するまで活動を休ませてください。

2006/8/3   0:15

 メンデルスゾーン・コーアは8月夏休みです。8/31木に1度練習をします。

 シュッツは8月も月・木と練習です。SDGは今週の土でひとまず終り、次は8/20のサマーコンサートです。このプログラムはとても面白いので、一緒に歌える事を祈っています。お大事に。Y.TANNO

2006/8/20   0:55

 サマーコンサート、日曜日午後5時 本郷教会 に元気を出して聴きに来て下さい。いつものSDGとはガラリと雰囲気の違うコンサートですよ。

 この世も捨てたものではない、と感じてくれれば・・・。うっとうしいかも知れませんがあなたが来てくれればみんな喜びます。Y.TANNO

2006/8/31   5:18

久々のレポートです。

シュッツ合唱団練習  8月30日[水] 19:00〜22:00  クロイツ教会

 シュッツ合唱団の内尾です。今日は水曜日、3時間の練習です。

今回主に注意されたのは子音の扱い方。あくまで母音がアウフタクトにくる(時間を支配する)のであって、子音は拍の頭より前にこないとならない。これを心掛けないと、例えばSanctusでは、Ssanctusのように、アウフタクトに子音がきて、オーケストラにたいして遅れをとってしましまいます。

 本番まであと二週間、指導も細かくなってきましたが、それを乗り越えてよい宗教的な演奏を目指したいと思います。それではまた。

2006/8/31   16:27   

 レポートありがとう。「アウフタクト」の言葉の使い方が若干誤解を招く恐れがありますので、直して、うまく「通信」に載せられるよう考えます。ではまたこれから。Y.TANNO

 淡野註:簡単に言うと「拍」に子音がくると遅れる。「拍」には母音がくるよう、子音はその前に発音されていなければならない。

2006/9/2  16:59

 今日はうつで練習に参加できませんでした。すみません。

2006/9/3  9:08

 おはよう! 気分はどうですか?

 ブログのタイトル、見ました。シュッツ合唱団の 日本語 正式表記は「ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京」、ちなみに ドイツ語では「Heinrich-Schuetz-Chor Tokyo」ですので、よろしくお願いします。「ハインリッヒ」のように「ッ」は入れませんので、直しておいて下さい。

 今日の練習に来れる事を祈っています。(木曜日のバイト代2500円お渡しします)Y.TANNO

2006/9/18  18:52

 連日疲れがたまっているのと、アレルギーが酷いのとで、今日の練習は欠席させていただきます。

2006/9/28   4:27

 昨日は薬の副作用で夜中まで寝ていました。すみません。

2006/9/28   16:28

 申し訳ありませんが、今日の練習は体調が悪いので欠席させて頂きます。

2006/10/2  13:14

 あすは<祭り>、6時-7時の声楽の時間帯に「詩人の恋」1、2、3を内尾くんが歌う、ということを予定してあります。練習は3時-4時半の間が歌の人のための時間です。ルーテル市ヶ谷センター、礼拝堂のステージで。メンデルスゾーン・コーアの練習は5時です。

 市谷砂土原町1-1

 TEL 03-3260-8621

◆各線 市谷駅下車◆

◎  J  R   総 武 線  地上出口 徒歩7分

◎東京 メ ト ロ  有楽町線   5,6番出口 徒歩2分

◎東京 メ ト ロ  南 北 線   5,6番出口 徒歩2分

 今夜の練習に出て来れそうだったら連絡を太郎にお願いします。ブログ見ました。大変でしたね。歌を歌ってアトピーを吹き飛ばそう!

Y.TANNO

2006/11/27  8:03

内尾君

 いまのままではドイツへ行ってもなにも歌えませんよ。いい加減にして下さい。今まであなたの音楽的成長を楽しみにしてきた私ですが、忍耐にも限度があります。今夜ミカエルの練習に来ないのなら責任はもてません。

Y.TANNO

2006/12/6  16:34

 病院に寄ってから行くので遅れます。先に行っていて下さい。

2006/12/7  14:29

 今日の合唱ではバッハのクリスマス・オラトリオの練習をします。

バッハの譜面を持って来て下さい。Y.TANNO

2006/12/11   11:30

内尾君

 今年の春からあなたは精一杯生きています。さらに、たびたびの演奏会では人びとを回復に導いています。

 私にとっては神様に感謝する以外にどうこの喜びを表してよいか

分からないほどです。

 昨日は依田さんが5時間かかってバッハの音取りをしてくれました。

 提案です。

 上鷺で私と一緒に練習し、自信をもって歌える曲を確認する。またバッハの<クリスマス・オラトリオ>はハイルブロンの合唱団と合同なので、この曲は、あっさりと降りて客席で聴く。さやかも、キース(桃子の夫)もわたくしも客席です。

 ドイツの雰囲気、とくにドレスデンの聖母教会は第二次世界大戦で壊滅、ついこの間まで、その跡地は瓦礫の山でした。その瓦礫のひとつひとつの破片に番号を付け、もとはどこに位置していたかを突き止め、それらをジグソウパズルのように組み立て、どうしても無いところはエルベ川の砂で補って再建したのです。

 教会の塔にあった黄金の天使像もイギリスの飛行機が爆撃で破壊、しかし、この再建運動にイギリスも協力、天使像を作り直した彫金師は爆撃をしたイギリス兵の息子さんでした。まさに生命、愛、忍耐、努力といった人間の持つ素晴らしいエネルギーの結晶、ともいうべき教会、この教会の礼拝で歌える、という神様からの贈り物を感謝していただこうではありませんか。太郎も心配しながら待っています。旅行のあと、ご両親の許へ帰るのも賛成です。Y.TANNO

2006/12/15  23:30

出発案内

 午前11時15分までに成田国際空港 第一旅客タ−ミナル 南ウイング 4階 出発ロビールフトハンザドイツ航空 J カウンター前 に集合

チケットはその場で渡されます。パスポートを忘れずに。

機内持ち込み荷物 55×40×20 1個(8kgまで)

その他ハンドバッグ程度のもの

コート、ショール

小型カメラ、双眼鏡一台

書籍 数部  です。

 では明日会いましょう。Y.TANNO

2006/12/26  9:19

 内尾君 心配しています。

今日は午後7時から「杉並公会堂のグラン・サロン」でリハーサルです。来れるようだったら6時半を目指して来てみて下さい。

 場所は「荻窪駅」の北口に出て、東西に走る青梅街道(バス通り)を西へ(左へ)3-4分歩くと左側にあります。

 依田さんに連絡すれば一緒に行ってもらえると思います。Y.TANNO

2006/12/29   17:58

 食べ物を少しですがさっき発送しました。すぐ食べられるものばかりです。明日の午前中にそちらに着きますので、受け取って下さいね。Y.TANNO

2006/12/30   21:51

内尾君

 宅急便着きましたか? ほんの少しですがお小遣いも入っています。電車賃に使って下さい。1/1のお昼には太郎も東京に帰ってきます。クリスマス・オラトリオのソロも忘れないでね。Y.TANNO

2007/2/10  4:57

 以下、今日のブログに掲載したものですが、秘術的なので久々にレポートとして提出します。ブログの方は明朝削除しておきます。奇妙な文体なので必要に応じて書き直します。

 以前、シュッツ合唱団の練習中に、淡野先生から『日本の弓術』(オイゲン・ヘリゲル述)という本に基づいた指導があった。

 則ち、歌は常に意識的でありながら無意識的でないとならない。(門外不出の教えですがどうかお許し願います。)

 それを、今日偶々、古書肆にて上述の書籍を発見した。価格にして二百円であった。然れどもその価値たるや一国をして購うこと不可なり。

 ヘリゲル氏は東北にて阿波師範に弓道を習いしドイツ人であった。曰く、「…しかしそれはどうあろうと、両者(弓と矢を使うとき無心となり無我となり無限の深みへ沈み去ることと、仏陀のように両手を組み静座して思いを沈めること)いずれにも決定的なことは、平静に無念に無我になるのであって、単にそうなったと思いこむのではないということ、『無』になり実際に『無』に帰せられるのであって、単に自分を無意味な『有』と『感じる』のではないということである。」

 実に文字通り、的を射た述懐である。歌い手は、究極的理想的には、常にこの精神を忘れずにいなければならない。

2007/2/10  10:59

内尾君

 ついにこの本が手に入ったのですね。

 わたくしは以前「星は歌う」と題してオイゲン・ヘリゲル『弓と禅』に触れ、ギーベル先生の教えにも繋がっていったいきさつを書きました。このエッセイは小学館の<バッハ全集>第八巻(1998)に収録されており、すでに外に出ていったテーマですので、ブログはそのままで結構です。熟読して下さい。Y.TANNO

2007/2/11   20:51

本郷教会 廣田先生よりの伝言:

 水曜日午後1時のお約束をしましたが、婦人会が行なわれることとなり、済みませんが、午後3時からに変更して下さい、とのことでした。お伝えしておきます。

 今日は思いがけず教会で会えて本当にうれしかったです。

Y.TANNO

2007/2/22   00:38

内尾くん

 ICU合格とのこと、本当におめでとう。

この一年あなたのことを忘れた日はありませんでした。心配、心配、また心配の日々でしたが、こんなに晴れ晴れとした気分がやってくるとは。

 何度もいうようですが、ICUは優れた大学で、しかもあなたに合っていると思います。これからの日々を大切にしてね。

それにしても最初から至近距離の武蔵境に住んでいることが不思議ですね。

 こちらでは毎日Audreyと格闘しています。桃子は3/3初日の Don Juan Giovanniと4月からのFigaroで、6月末までほぼ連日オペラです。毎日信じられないスケジュールで頑張っています。

 3/5に帰国します。ヨハネ頑張って下さいね。わたくしも毎日歌の勉強をしています。ヨハネが終わったらお祝いをしましょう。

Y.TANNO

P.S. メールは今まで通り受信発信OKです。

2007/3/14   23:46

オーディションの件:

 20日、参加します。当日体調を崩さないよう注意します。

2007/3/23 9:35

 先日はご迷惑をおかけ致しました。

 念願の Io mi son giovinetta が歌えて感動しました。この曲はモンテヴェルディのマドリガルを聴き始めてから、ずっと変わらない最愛の曲です。是非、絶対に歌いたいです。そのために努力します。

2007/3/29  11:27

 先日スケジュール表を忘れてきてしまいましたので、一番早い練習日を教えて下さい。  

2007/3/29  13:18

 私は4/14に帰国、4/15(日)午後3時本郷教会で112番(4/21SDG)の練習をします。4/15(月)午後7時中目黒のミカエルでモンテヴェルディ、ディストラーから始めます。Io mi son giovinetta 頑張って下さい。Y.TANNO

2007/4/5    9:00

 ごめんなさい。また自殺未遂しました。

2007/4/5    10:53

 未遂で良かった!

4/16(日)に会いたいです。それまでは生きていてね。

Yumiko Tanno

2007/4/5  11:13

内尾知起さま

シュッツ合唱団2007メンバー

S1 大森純子/川辺美佐/阪本恭子/柴田圭子/武井紀子/玉井千恵/巽瑞子

S2 今村ゆかり/大渕久実子/門倉春子/小林陽子/西川真理子/松井美奈子

A1 石塚瑠美子/小西久美子/田畑玲子/中の紀子/湊岑子/山田みどり

A2 秋山百合子/影山照子/佐藤道子/中村光子

T1 武藤和明/依田卓

T2 大森雄治/淡野太郎

B1 内尾知起/中村誠一/山田明生

B2 石塚正/阪本一郎/春宮哲

以上34名   鳥海氏ソロ活動に専念のため退会。

指導・指揮 淡野弓子/淡野太郎

以上お知らせ致します。

2007/4/7  10:49

内尾君

 どうしてますか。東京はもう4/8でしょう。イースターです。元気に復活してね! 教会へ行ってごらんなさい。未来を秘めた卵が待っていますよ。祈ってます。Y.TANNO

2007/5/15   4:46

 残念ですが、沼津は欠席させて頂きます。家から遠くなるほど不安になりますので…。それとまた練習の欠席が多くてすみません。どうしても体調が不安定なものですから…。今後も参加できる時だけ参加させて頂いてもよろしいでしょうか?毎日自宅で練習はしていますが、なかなか遠出が苦手なもので…度々ご心配おかけします。

2007/6/16 16:58

 メールアドレスを変更しました。

内尾知起

淡野註:彼のこれまでのアドレスは good-music-to-you@・・・

変更後のものは human-lost@・・・であった。結局これが最後のメールとなった。


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