瞬く間に一週間が過ぎ、またもや日曜日(三位一体の祝日)を迎えました。午後は桃子の歌の生徒の発表会です。前夜桃子はオペラ芝居が終わってからプログラム作りを始め、明け方までかかってやっと準備が整いました。教会の礼拝のあと、ハイスクールの講堂へ。この日歌うのは七名、12歳から18歳ぐらいの若い子たちです。第一部:イタリア歌曲、第二部:ミュージカル、第三部:アンサンブルという構成で、各々この三つの部門を全部歌わねばなりません。一人ひとりの特徴や適性が良く見えて、なかなかのものでした。総じて皆素直、発声も踊りも演技も解放感に溢れていました。日本との比較は無意味なのでここでは何も言いませんが、こと声楽に関して、日本は勘違いが積み重なって100年が経ち、勘違いも一世紀となると常識に変わる、という恐ろしい現実が存在しています。実は私も声楽を始めて50年、これは批判ではなく、自戒であります。