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ムシカWeb通信


■ 2012/10/03 湯布院で

 9/17(月)〜9/19(水) 熱は下がったが、全身の感覚はまさに病み上がり。脳がシャッフルされたような気分ではあるがとても爽快とはいえない。白状する。私は上がっていたのだ。

 9/20(木)お昼の飛行機で大分へ。そこからバスで1時間。湯布院にお住まいの小林道夫先生をお訪ねする。広いスタジオに鍵盤楽器が6台。あとは楽譜と書物。30年近く続いた大分での音楽祭で知り合った人たちがあまりに良い人たちだったので、湯布院に終の棲み家を建てられたのが10年前とか。久しぶりにお目にかかった奥様も「ここへ来てから嫌なことは一度もありません」と。ただ 7/1 には土石流が家をかすめ、車が庭に流れてきたのだそうだ。角度がほんの少し違っていたら、楽器も楽譜もすべて土砂の中だったろう。凄まじい話だ。

 来年 2/4 に開く「歌曲の夕べ」のプログラム全22曲を合わせて戴く。小林先生のピアノと歌うのはなんと 40数年ぶりである。こんな日が来るとは! 個々の問題はあるにせよ「合わせ」という面での問題は無いことがお互いに分かりホッとする。「ああこれなら来月コンサートでも大丈夫じゃない」と道夫先生。私はまだガラガラ声で欠点という欠点はすべて露呈したというひどい演奏だったが、これからの練習になくてはならぬ貴重な体験だった。(続く)


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