今、ヴェストファーレンにいます。
ヴッパータールです。
毎日、チェンバロとオルガンを弾いています。
Saalという夫婦の家に泊まっています。
今日は、近くの学校で、ゴールトベルクを弾き、明日は、近くの教会で、オルガン・コンサートです。でも、ギャラはもらえません。教会に信者が来なくなって、とっても、貧乏だとのこと。
でも、Dorfmuellerという、信じられないほど、親切なお爺さんのオルガニストがいます。彼の父上も盲人だったとのこと。
ドイツでは、私の体は、2割方、元気になります。
トイレの便器に流れる水音までもが、綺麗な倍音を発します。
これはどうしたことでしょう。
たぶん、私の耳がそのようにチューニングされてしまうのでしょう。
今は、5月。
花が一斉に咲き、鳥が一斉に鳴いています。
Amselが、特にすばらしい。
これは、「黒歌鳥」と辞書にはあったけれども、まあ、つぐみでしょうね。
今は、アスパラガスのシーズンなので、昨日は死ぬほど、それを食べました。
Hungerbergという、不思議な名前のチェンバロ・バウアーに会いました。
今日、彼の楽器を弾きます。
どこどこまでもドイツ的な仕事をする人だけれども、
クオリティーは、日本のチェンバロ製作家と、それほど変わりません。
やはり、私がやっているようなペダル・チェンバロは、こちらにもなく、
私が好んで使っている、本物の鳥の羽などは、こちらでもなかなかやっている人はいない。
ドイツもどんどん変わりつつあることを感じますが、
それをまとまった形で理解することは、まだ無理のようです。
それでは、また。
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