トップ «1/28 SDG 最新 天国へ»

ムシカWeb通信


■ 2012/02/04 善きことの天よりくだりて

 帰国以来息つくひまもなく働きましたぞ、私は。その甲斐あってかここ数日、良いことが続けざまに!

 2/25(土)に予定されている横浜教会献堂式に演奏予定のバッハ・カンタータ140番のパート譜が消失していることが判明、2、3日探すも無駄骨。神隠しか?

 天崎浩二さんに電話「あの、ひょっとして140番のパーツ、ありません?」「サアテネ、探しましょ。」天崎さんには輸入楽譜の取り寄せで長年ひとかたならぬお世話に。しかも注文していない楽譜を「今、もらえませんか?」などという乱暴な話に付き合って下さる稀なるお方です。しばらくして「ありましたよ、誰かがキャンセルしたんだ。」ウワーイ!! 翌日届きましたよ、パーツが。涙一粒。

 さて、リスト《キリスト》には「ハルモニウム」が出てきます。それもここぞ、という所にほんの数十小節。そして最後から2番目に1曲だけ女声合唱とハルモニウムの曲があるのです。これまでになく大編成のオーケストラにさらにハルモニウムとは! なぜ? 

 調べてみると、丁度このリストの時代に出来た楽器で、パイプオルガンでは出せない繊細なクレシェンド、ディミュヌエンドが足踏みによって出来るのです。透き通った上品で優雅な音色で、リストが好み、使いたくなったわけが分かります。問題はこの楽器を貸し出している業者などなく、個人所蔵、またはごく限られた教会にある、というもの。とても「貸していただけないでしょうか?」などと簡単にはお訊ね出来るような楽器ではないのです。

 が、私は勇気を奮って、ハルモニウムのことならこの方、という伊藤園子さんにお電話を。恐るおそる事の次第をお話し、楽譜をお送りしておきました。

そしてついに1/31 園子さんのお宅へ。

 嬉しいことに、園子さんは、リストの《キリスト》にはたとえ数小節でもこのハルモニウムの音色は不可欠であるということを即座に理解して下さり、演奏会に出して下さる事に。また長年ハルモニウムの演奏には研鑽を積まれた方ですので、演奏もして下さる事となりました。

 こんなことが実現するとは! 一緒に歌わせて頂き、リストが用いたわけが良く分かりました。玲瓏たる響きで女声と良く合います。リストが使った箇所は、主の恵みを感ずる部分、天国を想う箇所、そしてごく少数の者がイエスの復活を告げる場面です。

 園子さんとの浅からぬご縁はまた改めて書きますが、今回このようなことで一緒に演奏出来るとは! 涙二粒。

 もう一つよい知らせがあったのですが、あんまり書きすぎると逃げてしまいそうなので、これもまた改めて。

 なにはともあれ皆様、リスト《キリスト》はお聴き逃し無きよう、今からおすすめしておきます。3月31日(土)午後5時30分 新宿文化センター大ホールにて。

コメント(2) [コメントを投稿する]
_ 豊田紀子(旧・野沢) 2012年02月06日 22:44

淡野先生、大変ご無沙汰いたしております。バッハコンソート設立当時お世話になったものです。今度の習志野でのオルガンとのコンサートに伺います。

_ Y.TANNO 2012年02月11日 20:35

まあ、お懐かしい! 紀子さん! 今日、コンサート終演後のサイン会にいらして下さいましたね。びっくりしました。有り難うございました! 《キリスト》には是非いらして下さいませ!


編集