トップ «長崎麻子さんへ 最新 ア・カペラの時空~谺の戯れ〜»

ムシカWeb通信


■ 2007/06/19 青空文庫

 今頃になってこんなことを言うのは本当にどうかしているのですが、うかうかしていると「インターネット」で一日を棒に振りそうなのです。「青空文庫」というサイトを見つけてしまったのが運のつき、うわーーー

 読みたくても読めなかった本がずらり!!! もちろん著作権の切れたものですが、著作権が残っていても著者が掲載を許可したものは載っているのです。いつもアメリカに来る時は本を抱え込んでくるのですが、これからは専門書と新刊のほかは「青空文庫」でOKです。今日は夏目漱石の「草枕」をひさびさに堪能し、高橋悠治の「音楽の反方法論序説」を一気に読了、そのあと岡本かの子の「小町の芍薬」(これは以前ウォン・ウィン・ツァンさんと武久源造さんのお二人に作曲をお願いし、ウォンさんのピアノ、武久さんのオルガン、それに私の歌で即興を交えながら演奏した思い出の作品)を懐かしく読み返しました。九鬼周造もいくつか読めますし、與謝野源氏は全巻収録されています。それにしてもすべて青空工作員(高橋悠治氏もその一人)と呼ばれるボランティアの入力作業に負うこの電子図書館の見事さ、あっぱれというほかありません。日本人も大したものです。本好きのあなたに教えて上げたいと思って書いているのですが、ハマッたらおしまいですよ。

コメント(1) [コメントを投稿する]
_ 長崎麻子 2007年07月11日 21:26

しばらくぶりでこのサイトにお邪魔したので、早速、というのも少しおかしいのですが、青空文庫、見てみました。<br>しかし、気前のいいサイトですね!!<br>個人的には、紙を触ってめくる感覚、紙に書かれた文字の方が好きなので、当面リアルな書店の方に魅力を感じてしまいそうです。<br>(といいつつ、ブログを作ったりSNSーソーシャルネットワークサービス、というWEB上でのお友達作りのようなものーで人の書いたものを読んでコメントしたりはしてますが)<br>ただ、リアルな書店で買ったリアルな本は、リアルに場所を取るので、これもまた苦労するところです。<br>読み捨てて良い、と思った本は、個人が気楽に出品できる古本屋サイトもあるので、利用していますが、繰り返し読みたいもの、繰り返し読むかどうか分からないけれど、自分に一定以上の足跡をつけた本はなかなか手放せないもので・・・<br>一種のフェティシズムなのでしょうか。


編集