心に深く残る葬儀礼拝でした。通常の3倍はあるかというほどの音楽! 選ばれた曲はどれも「そこにあるべくしてある」というもので、どの音楽もその場、その時を生きていました。讃美歌はトマーナー・コーアの少年たちと会衆一同が交互に歌うというスタイルでこれは滅多にない体験でした。
礼拝のあと、教会から墓地へ行きました。以前シュッツの『音楽による葬送』について調べていると、この墓地に移動する間は金管合奏と共に進む、とありました。今回の移動はバスでしたので、その間の音楽はありませんでしたが、なんと墓地に着くとそこにはゲヴァントハウス・オーケストラの金管群が勢揃いでバッハの《イエス、わが喜び》を演奏していました。そして会葬者はこの金管合奏とともにこのコラールを歌ったのです。
そののちホテルでレセプションがあり、クルト氏の遺影に見守られ乍ら食事を戴きました。MDR放送の収録による礼拝の模様は以下のサイトでお聴きになれます。
http://www.mdr.de/sachsen/kurt-masur-trauerfeier100.html