7/16(土)バッハのコラール・カンタータ135はなかなか凝った造りでした。七曲で構成されているのですが、一曲毎の最初の詩節は7節から成るコラール「Ach Herr, mich armen Suender」の各節第1行目が第1曲〜7曲までの歌詞の最初の行に順次使われているのです。成立年である1724年はバッハがコラール・カンタータに取り組んだ年、コラールをどのようにカンタータに織り込んで行くか、日々そのアイディアとの戦いであったことでしょう。事情が許せば1724〜25年にかけてのコラール・カンタータに的を絞ってSoli Deo Gloriaで通観出来たら、と思いました。
それと、マタイ受難曲のレシティーヴォ<夕べ、涼しい時に>とアリア<おのれを、わが心よ、潔めよ>を夏に聴くのも珍しいことでしたが、やはり名曲! 改めて驚いた次第です。時にこのような大曲の中のアリアのみを取り上げるのもなかなか良いと思いました。
さて今日は明日7/23のお知らせです。
2011年7月23日(土)
Soli Deo Gloria<賛美と祈りの夕べ> Vol.269
H.シュッツ:「宗教合唱曲集」より 第11曲 <わたしはイエス・キリストの御許へ>
J.S.バッハ:カンタータ第177番 <われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ>
[三位一体祭後第4日曜日のためのカンタータ]
J.S.バッハ:カンタータ第192番 <いざやもろびと、神に感謝せよ>
[用途不詳(宗教改革記念日のため?)のカンタータ]
H.シュッツ:「宗教合唱曲集」より 第12曲 <神はそれほどまでに世を愛された>
日本キリスト教団 本郷教会礼拝堂(東京・上荻) 18:00 開演 (17:30開場)
[入場無料]
[出演]
《BWV177》ソプラノ 柴田圭子 アルト 羽鳥典子 テノール 依田卓
《BWV192》ソプラノ 神山直子 バス 小家一彦
器楽:ユビキタス・バッハ
オーボエ 後藤望実/宮本忠昌/早川俊英 コーラングレ 早川俊英 ファゴット 森本敏嗣
ヴァイオリン 奥村琳/二宮昌世/若尾紀子/大野幸 ヴィオラ 山口隆之/谷口勤
チェロ 中尾晶子 コントラバス 松永秀幸 オルガン 石原輝子
合唱:ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京 & メンデルスゾーン・コーア 有志
S 今村ゆかり/神山直子/古武沙織/櫻井尚子/柴田圭子/巽瑞子/玉井千恵/中野利子/大和美信
A 秋山百合子/石塚瑠美子/影山照子/栗川三千子/小西久美子/佐藤道子/田畑玲子/戸井恵子/中村光子/羽鳥典子/松井美奈子
T 星野正人/依田卓 B 石塚正/小家一彦/中村誠一/細川裕介
指揮 淡野太郎
この日、本来ならば私も参加したかったのでしたが、先般お知らせした日本声楽発声学会の「歌の集い」http://cert.shinshu-u.ac.jp/jars/ と重なってしまい、武久源造さん、山口眞理子さんともどもそちらでシュッツとバッハを演奏致します。この「集い」でほかに歌って下さるのは20代、30代、40代の方々で、70代の私、すでに大分ビビっておりますが、こんな巡り合わせも起こる時には起こる、貴重な機会を戴いたと思って歌って参ります。
では明日、お互いにシュッツ、バッハに敬意を表し、心を尽くして善い演奏に励みましょう。ご来会の皆々様、どうぞご都合に合わせ、いずれかの会場へいらして下さいませ。