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ムシカWeb通信


■ 2010/12/14 再び松崎

11/29

 一日中、松崎に運ぶ本を段ボールに詰める作業。大野牧師の書庫に残されている蔵書と重なる本が多いことが分かったので、気を付けて選びました。一回目に本を運び入れた時は、後ろ髪を引かれる思いをなんとか断ち切って、やっと処分した本がなんと松崎で待っていたのです。可笑しいと笑い乍らもなぜかホッとしました。

 自宅と太郎の家に置いてもらっている本と合わせて35箱。運送屋さんは、私が上荻→大森→大崎→練馬とジプシーの間、常に荷物を運んでくれたので、今度も電話をすると、「本と楽譜ですね。今度は何処に?」「伊豆の松崎よ」「えっ、それはまた遠いですね。前日の午後3時に積み込んで、翌日早めに出発します。」なんと気の利くことよ。

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 こちらも朝5時に出発する。8時半に着く。例のパン屋さんで食パンを買って朝食。すでに気分は最高。11時半に運送屋さんが到着、すぐに荷物を下ろし、小1時間で終了。

 大野さんのお祖父さまと私の祖父が広島県呉市の吉浦というところで、隣り合わせに歯科医、内科医として暮らしていたことは前に書いたと思いますが、こんなことって、本当にあるのね。今日、私の祖父が使っていた時代物の洋服箪笥を運び込み、大野牧師の書斎に据えた時には実に不思議な感覚に襲われました。なにか先祖が一堂に会して談笑しているような感じだったのです。

 明らかに松崎では感覚が鋭敏になってきます。草や木々、花など生きとし生け るものすべてがブツブツムニムニザグザグと低い声で喋っています。生命の波のなかで生きているという実感。

 が、残念乍ら長逗留の時間はない。この日は東京へトンボ帰り。本の整理は改めて。


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