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ムシカWeb通信


■ 2006/12/31 ドレスデン聖母教会礼拝

 12/17 日曜日。ホテルの前からバスに乗り市内へ。Post-Platz 下車。聖母教会を目指して気持ちの良い朝の散歩です。訪れるたびにどんどん美しくなっているドレスデン。今回は中央駅が生まれ変わっていました。

聖母教会までは徒歩数分の道のりなのですが、真っ直ぐ行ってしまうには勿体ないのでちょっと回り道を。カトリンさんもついつい「ここは・・・」と説明せずにはいられません。嬉しいことでしたが、約束の時刻が・・・。「ここはかの有名なアウグスト・シュタルケ(強王)の宮殿です。隣接の建物はポーランドの国王になるためカトリックに改宗したアウグストが建てたカトリック教会、また愛人の館へも渡り廊下で行けるようになっていて、教会へ10分、愛人へ10分というわけです。」

わたしは一緒に歩いていた永島陽子さんに「でも夫人のクリスティアーネ侯妃は篤信のルター派、王に従って改宗しようとはしなかったのよ。この侯妃は国民に慕われ亡くなった時にはかのバッハが追悼カンタータ(198番)を書いたのよ」と言いますと「ああ、リフキンが日本に来たとき、わたし歌いましたよね」と話がはずみ、時間の制限がなければ一日中歩いていたい街なのです。

いよいよ聖母教会です。この再建の物語は世界的なニュースでしたからここでは繰り返しませんが、瓦礫の山を覚えている団員も沢山いて、皆今の姿に驚き、このようなことが本当に起こったのだ、という感慨を新たにしました。すでに教会の前には入場を待つ人々が長蛇の列、ドレスデン市民だけでなく聖母教会を一目見ようとドイツおよび世界の各地から集まった会衆です。カントルのグリューネルトさんとの再会を喜び早速二階の聖歌隊席へ。

目の前に広がる光景の美しさに唖然とはしたものの、11時には礼拝が始まるのです。練習をしなければ! 私たちは歌いに来たのですから。

響きがどうのと言っているひまはありません。礼拝順序の説明を受けシュッツ2曲、ラインベルガー1曲を通すともう10時半、外で待っている人たちが入って来る時間です。私達は一旦地下へ。

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